三菱重工West、広島ドラ2森翔平が8回1失点8K 小田幸平コーチの言葉胸に強気攻め

8回1失点と好投した三菱重工West・森翔平【写真:中戸川知世】
8回1失点と好投した三菱重工West・森翔平【写真:中戸川知世】

小田幸平ヘッドコーチの助言で意識付け徹底

 三菱重工Westが1日、東京ドームで行われた第92回都市対抗野球で三菱自動車倉敷オーシャンズに2-1で勝利。先発した広島ドラフト2位・森翔平投手が8回3安打1失点(自責0)8奪三振と好投。最後はロッテ5位指名の八木彬投手が締めた。

 森は2回に捕逸で失点こそしたものの、尻上がりの調子を上げた。4回以降は毎回奪三振でわずか1点のリードを守った。「粘り強く投げられて、何より勝てたことが良かったと思います」と安堵の表情を浮かべた。

 今季から就任した元巨人、中日の小田幸平ヘッドコーチからは「右打者の内角に強い球を投げること」を徹底的に叩き込まれ、自身も投球練習から意識付けて取り組んだ。この日も強気に内角を攻め込んだことで変化球も生き「日頃からやっているので良かったと思います」とうなずいた。

 今大会が社会人での最後の大会となる。小田ヘッドコーチからは「1日でも長く、1球でも多くやれるように」とプロでの心構えを説かれた。その前に、まずは都市対抗制覇を目指し「1つずつ勝って、優勝目指してやっていきたい」と意気込んだ。

 9回を託された八木も2奪三振など14球で3者凡退。渾身の投手リレーで接戦をものにした山口敏弘監督は「森がしっかり試合をつくってくれましたし、八木が最後しっかり締めてくれた」と左右の両輪の働きを称えた。

 一方、敗れはしたが、三菱自動車倉敷オーシャンズはロッテからドラフト3位指名された廣畑敦也投手が7回1死二塁から登板。最後は151キロの外角直球で見逃し三振を奪ってピンチを断つと、回跨ぎとなった8回も無失点に封じた。確かな存在感を発揮し、次のステージへと進んでいく。

(町田利衣 / Rie Machida)

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