“史上最悪級”の期待ハズレが低迷招いた一因に? 中日助っ人の貢献度を診断

中日のダヤン・ビシエド(左)とライデル・マルティネス【写真:荒川祐史】
中日のダヤン・ビシエド(左)とライデル・マルティネス【写真:荒川祐史】

1年でBクラスに再転落…ガーバー&ロサリオの新助っ人が“共倒れ”

 わずか1年でBクラスに再転落した中日。助っ人勢は今季、主砲のビシエドと守護神のR・マルティネスは変わらず頼もしかった一方で、新加入の面々は期待ハズレの結果に終わった。外国人選手7人の働き振りを“診断”する。

【投手】
○ロサリオ
9試合0勝0敗0S0H 防御率3.00

○ロドリゲス
12試合1勝4敗0S0H 防御率3.65

○R・マルティネス
49試合1勝4敗23S0H 防御率2.06

 R・マルティネスは2019年から3年連続で40試合以上に登板し、今季は登板数もセーブ数も来日最多をマークした。セットアッパーの祖父江や又吉、福らとともに盤石のリリーフ陣を形成。来季も守護神として立浪新政権を支えることが期待される。

 一方、新助っ人のロサリオは全くと言っていいほど存在感を示せず。5月下旬に来日初登板したものの、9試合どまり。わずか1年で戦力外となった。来日2年目のロドリゲスは1勝にとどまったが、ローテの一角として来季も残留する。

【野手】
○A・マルティネス
48試合82打数20安打2本塁打7打点 .244

○ビシエド
130試合480打数132安打17本塁打70打点 .275

○ガーバー
12試合45打数7安打0本塁打1打点 .156

○ワカマツ(育成)
1軍出場なし

 来日6年目を迎えたビシエドは、ほぼシーズンを通して4番に鎮座。広いバンテリンドームとはいえ20発に届かず、打点も2018年以降では最低となったが、貧打を極めた打線の中で数少ないポイントゲッターを担った。正捕手の座を木下拓に奪われたA・マルティネスは48試合にとどまった。

 長距離砲の外野手として期待されたガーバーは、わずか12試合にとどまり1年で退団。過去を振り返ってみても、“史上最悪クラス”の低調ぶりだった。アテが外れた上に、平田も離脱。外野は中堅の大島だけがシーズンを通して不動で、両翼は最後まで埋まらず、得点力不足にも響いた。

(Full-Count編集部)

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