「時間は無限ではない」 松坂大輔、現役選手に未来託した“ラストメッセージ”の全て
後輩たちにもメッセージ「選手の時間は無限ではありません」
ただ、ここまで来る中でたくさんの方にたくさんの不満や迷惑をかけてきたことも事実です。改めて申し訳ありませんでした。こんな僕に投げる場所を与えてくれたライオンズ、ホークス、ドラゴンズ、レッドソックス、インディアンス、メッツ、そして、いつも僕の気持ちを奮い立たせてくれたファンのみなさん、感謝しています。ありがとうございます。
そして、これからもプレーしていく選手の皆さんへ。誰でもいつか辞める時がきます。選手の時間は無限ではありません。悔いの残らないように日々を過ごしてください。引退試合の時にも言いましたが、トレーニング、体のメンテナンスには十分お金をかけてあげてください。それがいつか自分にいい結果として返ってくるはずです。
もしそれが結果に結び付かなかったとしても、一生懸命考えて実践したことは無駄にはなりません。23年間、やってきた中でたくさんの嬉しい経験、悔しい経験をしてきましたが、いつでも悔しい経験の方が強く残っています。その悔しい経験をバネに挑戦してきました。そこは自分が自信を持って誇れる部分だと思っています。
今の結果に満足している選手は誰1人としていないと思いますが、その時その時の結果に満足することなく、悔しい経験をたくさん積み重ねて、信念を持って上を目指して行って欲しいと思います。その経験、思いをこれからの世代に紡いでいくことができれば、またライオンズの黄金時代がやってくるのではないかと思っています。これからは1人の野球ファンとして埼玉西武ライオンズの明るい未来を楽しみにしています。
最後に改めて23年間、長い間、支えていただき、前に進むために背中を押していただき、本当にありがとうございました」
(Full-Count編集部)