“史上最高のサブマリン”山田久志氏の闘志が再燃 球児に戻った甲子園のマウンド

素晴らしい大会に感謝「今度は予選から参加したい」

「(登板前は)1球だけでいいって言っていたのだけど、マウンドへ上がると、1人のバッターと最後まで戦いたくなった」

 対戦した奈良県代表・御所実業高校の打者は2度の甲子園出場経験があるが元プロ野球選手ではなかった。年齢や経歴など一切関係ない“高校球児”に戻れるのがマスターズ甲子園の醍醐味だ。

「(今後のマスターズ甲子園へも)元気なうちは参加します。今度は地方予選から参加したい。良いものを経験させてもらえました。以前は大会のことを詳しく知らなかったんだけど、『こんな良いことやってるんだ! それは参加させてもらう』と返事をしたんです」

 現在、秋田県では11校のOBチームが加盟している。トーナメント形式の地方予選を勝ち抜くとマスターズ甲子園の本大会出場権が得られる。今年で73歳。マスターズ甲子園風にいうと「高校58年生」。野球殿堂入りも果たしたレジェンド・山田久志氏が、またいつか甲子園への切符を掴んで帰ってくることを期待したい。

(喜岡桜 / Sakura Kioka)

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