「誰もが認める」「凄い選手になると思う」鷹・千賀滉大が期待する剛腕とは？

来年1月の宮古島自主トレへの参加を志願した田中正義

　5日に行った契約更改交渉で年俸6億円のオプトアウト付き5年契約を結んだソフトバンクの千賀滉大投手。交渉後の会見では1月に行う宮古島自主トレに新たに参加することになった田中正義投手のポテンシャルの高さを「凄い選手になる」と絶賛した。

　メジャーリーグ挑戦の場合にのみ契約を破棄できるオプトアウトの条項が付いた異例の長期契約を結んだ千賀。会見で言葉に熱がこもったのは、来年の自主トレに参加することが決まった2016年ドラフト1位右腕に話が及んだ時だった。

　石川柊太投手らと行う宮古島自主トレ。田中から参加希望を伝えられると、千賀は快諾した。ファームでのリハビリ中や1軍での後半戦期間中に言葉を交わしてきた2人。千賀は「すごい積極的に話してくれましたし、来年先発でやらなくちゃいけない、やりたいと思っている中で、すごい色々な話を聞きにきてくれた」と、田中の想いに応えることにした。

　2016年のドラフト1位右腕は今季プロ入り後最多の18試合に登板した。それでも、まだまだ物足りないのが正直なところ。もっと出来るはず、だと感じているのは、他でもない球界屈指の右腕である千賀だった。

「本人が不安がっているだけで、ファンの人も、選手も、みんな『正義が凄い』と思っている。本人が『常に試合に勝てるのが当たり前くらい』のマインドになれば、凄い選手になると思う。誰もが認める選手なんで、ローテに入って一緒にできるように、負けないように切磋琢磨してやっていきます」

　27歳になる田中の力を高く評価し、認めている千賀。常夏の島・宮古島で行う自主トレで、期待の右腕の成長、進化にも一役買う。

（福谷佑介 / Yusuke Fukutani）