現役続行率は約6%…戦力外からトライアウトを経て這い上がった選手たち

“キラー”として再起果たした選手も…特徴生かしたプレーが近道?

 2018年オフのトライアウトには48選手が参加した。ヤクルトを戦力外となったNPB通算96勝の成瀬善久投手は、ロッテ時代の西村徳文監督が指揮を執るオリックスへ。巨人を自由契約となった中井大介内野手はDeNAへ、廖任磊投手は西武へ支配下で移籍。ソフトバンクを戦力外となった山下亜文投手は2つの三振を奪うなどアピールし、その後入団テストを経て育成契約で巨人に移った。

 成瀬はオリックスでは6試合に登板しただけで、1年で再び戦力外に。現在もBCリーグの栃木で選手兼任コーチとして投げ続けている。中井はDeNAでは3年間で161試合に出場し、今オフ現役引退した。廖任磊は移籍した2019年に1軍初登板を果たしたものの、そのオフ再び戦力外に。現在は台湾に戻り、味全ドラゴンズで投げ続けている。

 トライアウトを経て、再び輝いた選手は他にもいる。日本ハム時代の2006年にパ・リーグ新人王に輝いた八木智哉投手は、2014年にオリックスを戦力外となった後トライアウトに参加、好投し中日への移籍を果たした。2015年には先発として4勝6敗、勝ち星は全て広島戦だったため“広島キラー”と呼ばれた。

 2015年オフに日本ハムを戦力外となった鵜久森淳志外野手はヤクルトへ移籍。左キラーとして居場所をつかんだ。2016年の46試合出場は自己最多。2017年には4月2日のDeNA戦で史上16人目の代打サヨナラ満塁本塁打を放った。2018年を限りに現役を引退している。

(Full-Count編集部)

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