海外メディアは「みんな知っているよ」 NY記者がインパクトを受けた侍ジャパン3打者

東京五輪で金メダルを獲得した侍ジャパン【写真:Getty Images】
東京五輪で金メダルを獲得した侍ジャパン【写真:Getty Images】

NYタイムズ紙・ワグナー記者は東京五輪を現地取材「セイヤ・スズキは非常に才能豊か」

 東京五輪で金メダルを獲得した野球日本代表「侍ジャパン」は、海外メディアからどう見えたのか。来日して取材したニューヨーク・タイムズ紙のジェームズ・ワグナー記者へのインタビュー後編は日本人打者について。現地でインパクトを受けた3人の野手について語った。

 オープニングラウンドから5戦全勝で世界一となった侍ジャパン。米国とはノックアウトステージ第1戦で延長10回サヨナラ勝ちし、決勝戦では2-0で完封勝ちした。日頃はヤンキースなどを取材するワグナー記者が目を奪われた日本人打者は誰だったのか。今オフにメジャー移籍を目指すカープの主砲と和製ジーターの名前を挙げた。

「セイヤ・スズキは非常に才能豊かだと思った。遊撃手のサカモトはみんな知っている。彼については多くのことを聞いてきたけど、プレーを見るのは初めてだった。試合後に話を聞いたりもしたけど、特に印象に残っている」

 鈴木は4番に座って打線を牽引。坂本は2013年WBCから侍ジャパンの不動の遊撃手として支えてきた。「サカモトはずっと代表にいるよね。本当に長く代表にいるのを知っているから」。ライバル国にとっては脅威となっているようだ。ワグナー記者は「あとは三塁手。ムラカミだ。決勝戦ででっかいホームランを打っていたよね。彼も非常に良かった」と続けた。

 次の国際大会は2023年のWBC。2013、2017年大会と2大会連続でベスト4止まりとなっている。「日本の選手層の厚さは印象に残ったよ。ロースターには才能溢れる選手がたくさん揃っていた。全員が強かった。日本のファンは間違いなくショウヘイ・オオタニが見たかっただろうけど、少なくともNPBの最高の選手を揃えることができた。上から下まで才能豊かな選手が揃っていて興味深かったよ」とワグナー記者。WBCでの世界一奪回を大いに期待したいところだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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