薬物疑惑のボンズ氏、ラストチャンスで殿堂入りなるか 現役選手や記者から支持の声

ジャイアンツなどで活躍したバリー・ボンズ氏【写真:Getty Images】
ジャイアンツなどで活躍したバリー・ボンズ氏【写真:Getty Images】

ジャイアンツのウッドがSNSでボンズ氏の殿堂入りを主張した

 全米野球記者協会(BBWAA)に所属する記者の投票によって決定する米国野球殿堂入り。2022年度の投票対象者は30人で、バリー・ボンズ氏、ロジャー・クレメンス氏、カート・シリング氏、サミー・ソーサ氏の4人は10度目の挑戦となり、今回がラストチャンスとなる。MLB歴代最多の762本塁打を放つも薬物使用疑惑の影響からか、殿堂入りを逃し続けているボンズ氏については、現役選手や投票権のある記者から支持の声があがっている。

 米メディア「NBCスポーツ」によると、ジャイアンツの左腕アレックス・ウッド投手が自身のツイッターに次のように綴った。「公式にステロイドと関連付けられたかどうかがなぜ重要なのか? 殿堂入りしている選手の中にステロイドを使用していた選手がいることは、天才でなくても分かる。僕に言わせてもらえば、バリー・ボンズは殿堂入りすべきだ。彼を殿堂入りさせないなんてあり得ない」。

 MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者は自身のツイッターにボンズ氏に投票した投票用紙の画像を投稿した上で、「ステロイドに関係した選手が成し遂げたことは信憑性に欠けるため、私は全く支持してこなかったが、ボンズだけは例外にした。彼が少なくとも1998年までステロイドを使用しなかったという話には説得力がある。それまでに、彼はMVPを3度受賞し、7度もトップ5入りしていた」と意見を記している。

 殿堂入りは全米野球記者協会による投票で75%以上の得票が条件となっている。8年ぶりに該当者なしに終わった昨年、ボンズ氏の得票は61.8%。2022年度の投票結果は来年1月25日(日本時間26日)にMLBネットワークで発表される。果たしてボンズ氏は選ばれるか、注目される。

(Full-Count編集部)

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