大谷翔平の悪球打ち弾は「納得できない」 通算595登板左腕が衝撃を受けた一撃

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

前田幸長氏が語る衝撃弾は高めボール球の悪球打ちだった

 投打の二刀流として大活躍したエンゼルスの大谷翔平投手。シーズンオフは表彰ラッシュとなり、日本人初の満票MVPを受賞した。Full-Count編集部ではテレビ解説者として今季の大谷を見守ってきたプロ野球OBにインタビュー。今回はNPB通算595試合登板した前田幸長氏にインパクトを受けた本塁打について語ってもらった。

 大谷から衝撃を受けたアーチ。前田氏がピックアップしたのは、左投手だからこそ凄さが伝わる一本だった。5月17日(日本時間18日)の本拠地・インディアンス戦。2回、左腕・ヘンゲスの93.6マイル(約151キロ)のフォーシームに反応。13号3ランを右中間スタンドへ運んだが、見逃せばボール球の悪球だった。

「ウソでしょ、という本塁打でしたね。(大谷が)普通じゃないのは分かっていますけど、空振りかファウルチップ。左投手のあの高さのボールを本塁打にするなんて。打たれた投手もウソでしょ、というところだと」

「僕があんな感じで打たれたのは松井秀喜くらいですね。左対左で本塁打にならないはずのボールが本塁打。左対左で真っ直ぐを引っ張られて、本塁打にされたケースは少ないんですよ。甘い真っ直ぐでバックスクリーン、左中間方向なら納得するんですけど、あの一発は納得できない。ウソだろ、という本塁打でしたね」

 前田氏はこの試合をテレビ解説していた。打者・大谷の凄さは誰かに伝えたくなる。そんな衝動に駆られたようだ。帰宅後に妻へ「あれを打つのは凄い」と語ったという。「僕は基本的には投手目線。同じ立場で本塁打にされたら、たまらんだろうな……。それぐらいの本塁打」と振り返った。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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