引退の斎藤佑樹が自身の会社を設立した理由とは?「野球をより素晴らしいものに」

「株式会社斎藤佑樹」を設立した元日本ハム・斎藤佑樹氏【写真:荒川祐史】
「株式会社斎藤佑樹」を設立した元日本ハム・斎藤佑樹氏【写真:荒川祐史】

自身の名前を冠した「株式会社斎藤佑樹」を設立、活動開始

 今季限りで現役を引退した元日本ハムの斎藤佑樹氏が10日、自身の会社「株式会社斎藤佑樹」を設立した。インスタグラムや、新たに開設された公式ホームページには斎藤氏がメッセージを投稿。「自分を育ててくれた野球を、より素晴らしいものにしていきたい」という思いに溢れている。

 斎藤氏は公式ホームページにも思いを綴った。「野球未来づくり」と題された文章には、「プロ野球のマウンドに、立ち続けることはできなかった。けれど、野球を通じて誰かの力になろうとめざす日々を、これからも続けようと思う」と今後も野球界の発展に尽くして行こうとする決意が込められている。

 早実高時代、甲子園での快進撃と、田中将大投手(楽天)擁する駒大苫小牧と繰り広げた激闘で時の人となった。“ハンカチ王子”として得た人気は早大への進学、そしてプロ入りと続く過程でどんどんふくらみ社会現象となった。一方でプロ2年目の後半には肩を壊し、その後肘も痛めた。毎日同じことを、延々と繰り返すリハビリを続けた時期もある。スポットライトが当たる場から離れても常に口にしていたのが、自身を形作ってくれた野球への感謝の思いだった。

 ただ、インスタグラムに投稿した文章には、解説業やキャスターのようなメディアへの出演よりも「会社をつくってやりたいと思っていることはちょっと別にあって」としている。自身の問題意識を、会社という枠組みも使って解決していけないかと考えているようだ。

「例えばですが、野球をする選手やスタッフの働きやすさだったり。野球を見る人たちがもっと楽しめる場づくりだったり。怪我と向き合うときのメンタルの管理だったり。野球をする小中高生の育成だったり。選手のセカンドキャリアだったり。地域との関係性だったり」と、表舞台からちょっと離れた部分にも目を向けている様子が伺える。苦しい時間を過ごしたことで見えたものもあるだろう。

 綴った文章は、斎藤氏らしいひょうひょうとしたもの。「会社もできちゃったし、やらなきゃまずいでしょって自分を奮い立たせていこうと思います」。自分の名前を冠した、“ちょっと変わった”会社をベースに、野球界を変えていく。斎藤氏の新たな活動にもまた注目が集まりそうだ。

(Full-Count編集部)

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