鈴木誠也の新天地はどこに 米専門誌が予測「アジア出身選手獲得に実績」の球団は?

広島・鈴木誠也【写真:荒川祐史】
広島・鈴木誠也【写真:荒川祐史】

シーガーとセミエン、総額568億円補強と並ぶ注目選手

 今オフ大補強に乗り出しているレンジャーズの来季スタメン予想に、大リーグ移籍を目指し球団がポスティング利用を申請した広島・鈴木誠也外野手の名前が挙がっている。米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」は、左翼に鈴木を配置した布陣を予想した。

 今季60勝102敗でア・リーグ西地区最下位に沈んだレンジャーズは、ドジャースからFAになったコーリー・シーガー内野手と10年総額3億2500万ドル(約369億円)、ブルージェイズからFAのマーカス・セミエン内野手と7年総額1億7500万ドル(約199億円)という超大型契約を結んだ。この記事も「シーガー、セミエン時代の始まり」と題されている。鈴木がその一角を占めると予想している。

 ロックアウトで契約交渉が停止しており、来季の所属球団が未定の鈴木についても「レンジャーズはアジア出身の選手獲得に実績があり、彼らがスズキに興味を持っているのは驚きではない」としている。今季もレンジャーズには有原航平投手や韓国人のヤン・ヒョンジョン投手が所属していた。

 この記事では、鈴木を大補強を果たしたチームのスタメン候補に挙げる根拠を「スズキは2021年に16.2%しか三振しておらず(MLBの平均は23.2パーセント)、彼は86三振に対して87四球という数字を残している」と選球眼の良さに求め、思ったように活躍できなかったアジアの選手とは一線を画していると指摘した。

 鈴木との契約には、広島へ払う譲渡金も必要となる。ただ記事では「ESPNのカイリー・マクダニエルは4年4800万ドル(約54億5800万円)の契約を予想しているが、それに加えて、約900万ドル(約10億2000万円)の譲渡金が必要となる。それでも、ニック・カステヤノスやクリス・ブライアントのような、より経験豊かな外野手よりコストは安いだろう」と、メジャーのFA選手で空いた外野を埋めにかかるよりもコストパフォーマンスが良いとしている。

 ロックアウトのため、ポスティングにかけられた鈴木の交渉期間は現在停止中。記事は「ロックアウト後、彼が球団と契約するために残された時間は20日間である」と結ばれている。果たしてこの予測通り、レンジャーズ大補強の一翼を担うことはあるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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