大谷翔平と二刀流共演も? エ軍ローレンゼンが7年ぶり先発ローテに自信見せるワケ

エンゼルスと契約したマイケル・ローレンゼン【写真:Getty Images】
エンゼルスと契約したマイケル・ローレンゼン【写真:Getty Images】

先発ローテーションに7年ぶり復帰も「通用すると感じている」

 エンゼルスはこのオフ、レッズからFAとなっていたマイケル・ローレンゼン投手を1年700万ドル(約7億9400万円)で獲得した。29歳の“二刀流右腕”は米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の取材に対して、この6年間で5度しか経験していない先発として自信を示し、ジョー・マドン監督に打者として出場する準備をすると伝えたことなどを明かしている。

 ローレンゼンは来季、エンゼルスの先発ローテーション入りが「確約されている」と同メディアの取材で語っている。レッズでは2015年に21度先発登板したが、その後は救援として活躍。2016年以降今季までの6年間で2018年に3度、2020年に2度先発を経験しているだけだ。しかし、「自分のやりたいこと(先発)は理解している。以前より賢くもなっているし、経験も積んだ。先発でも救援でも球自体は同じ。今の自分の能力としてはローテーションで投げたほうが通用すると感じている」と語る。

 メジャーデビューした2015年当時はまだ粗削り。ツーシームとフォーシームの違いが分からないまま投げ、チェンジアップの軌道も極端に真っすぐだったという。「ローテーションで投げていた頃、当時の僕のスキルがどれほど初歩的だったか、みんな分かっていなかったんじゃないかな。僕自身、どういう投球をしていたのかも分かっていなかった」と振り返る。経験を重ねた現在、チェンジアップは直球より10マイル(約16.1キロ)遅く、ツーシームもフォーシームとは異なり、カーブボールも洗練されている。「先発としてこれらの球を投げることを彼は楽しみにしている」と記事は伝えている。

 打者としても意欲満々のようだ。ローレンゼンの通算打撃成績は打率.233(133打数31安打)、7本塁打、24打点。2019年には外野手として29試合に出場している。ローレンゼンによると、球団からは打者起用の具体的な話はされていないそうだが、マドン監督には外野手や打者として出場する準備をすると伝えたという。「もちろん僕は打席に立ちたい。何かを要求するつもりは全くないけど、(打力が)勝利のために計算できるとチームが判断してくれているなら、打撃の準備もしっかりしていくつもりさ」と語っている。大谷翔平投手とともにもう一人の二刀流として活躍するのか、来季のローレンゼンがどんな働きを見せるか注目される。

(Full-Count編集部)

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