元広島・藤井皓哉が独立LからNPB返り咲き 鷹はなぜ25歳右腕を獲得したか?

入団会見に臨んだソフトバンク・藤井皓哉【写真:代表撮影】
入団会見に臨んだソフトバンク・藤井皓哉【写真:代表撮影】

三笠GM「もう一度、NPBでやって活躍できる可能性は十分にある」

 ソフトバンクは14日、元広島で今季は四国ILplusの高知でプレーした藤井皓哉投手が育成選手で入団すると発表した。背番号は「157」。同日、PayPayドームで記者会見が行われ、三笠杉彦GMは「シーズンの途中から注目していた。もう一度、NPBでやって活躍できる可能性は十分にある」と獲得への経緯を語った。

 異色の返り咲きを果たした。2014年のドラフト4位で広島に入団した藤井。1軍通算で14試合に登板したものの、2020年オフに戦力外に。今季はNPB復帰を目指して高知でプレーを続け、ソフトバンクからのオファーを掴んだ。会見で藤井は「嬉しいの一言です。高知に入団した時からもう一度NPBの1軍で活躍したいという思い出やってきた」と胸の内を語った。

 藤井は今季、高知で22試合に登板して11勝3敗、防御率1.12と好成績を残した。5月9日に行われたソフトバンク3軍との試合ではノーヒットノーランを達成していた。三笠GMは「ホークスは3軍がアイランドリーグと交流戦をやっている。その時の投球とリーグでの安定した成績を残していた。ものすごい特徴あるボールを投げるわけではないが、安定した投球を繰り返していた」と評価した。

 また、来季、ソフトバンクは3軍制を拡大し、年間140試合程度をこなす計画を持つ。三笠GMは「中南米からの選手も入って、多様な陣容を試して強化を図っていきたい。藤井選手のようなNPBでやって、独立リーグでもやって、またホークスでチャンスを与えるというのは、球団にとってもいいチャレンジ」とも語った。

 まだ25歳と若さもある。同GMは「若い選手は紆余曲折があって、どこかでキッカケを掴むこともある。成長曲線は人それぞれ変わるもの」とも話し、この先の更なるレベルアップに期待しての獲得であるとしていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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