あわやフロントも勘違い… 鷹・杉山一樹が球団に珍要望「ドームでササミを」

契約更改交渉に臨んだソフトバンク・杉山一樹【写真:代表撮影】
契約更改交渉に臨んだソフトバンク・杉山一樹【写真:代表撮影】

「ファンの方にも、人として健康になってもらいたいので」

 ソフトバンクの杉山一樹投手が17日、PayPayドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、300万円増の年俸1400万円で来季の契約にサインした。交渉の席では球団に、ドーム内飲食店での“ササミメニュー”の販売を要望した。(金額は推定)

 交渉を終えた後の会見で杉山は「評価してもらったので、来季に向けて気持ちよく入れる」とコメント。今季は自身最多となる15試合に登板。先発でもマウンドに上がり、2勝2敗1ホールドをマークした。プロ4年目となる来季に向けて「先発したい思いはあります。2年目、3年目と1軍で投げさせてもらえて、いろんな経験してきたので、不甲斐ない年が続いているので変わりたい」と意気込んだ。

 そんな交渉の席で杉山は球団に“珍要望”を出した。筋力トレーニングに力を注ぎ、今季はグラブに「男は鶏胸肉」と刺繍を入れていた右腕は「ドームの飲食店にササミを出してほしい、と。健康食品ですし、食べたいので出してください、とお願いしました」と明かした。

「ドームの飲食には脂肪になりそうなものが多いと思う。ファンの方にも、人として健康になってもらいたいので」と、要望した思いを口にした杉山。交渉を行った三笠杉彦GMは「僕らは選手サロンで出すものだと誤解をしていました。皆さんのおかげで真意を理解しました」と、当初フロント側は選手たちに提供する食事への要望のことだと勘違いしていたことを明かした。

 危うく“すれ違い”となるところだった杉山の要望だったが、思いは通じたようで同GMは「事業サイドがどうするか考えてくれるんじゃないかと思います」という。まだ、球団に杉山の“プロデュースメニュー”はない。この一声が、新たな“名物”誕生のキッカケになるかもしれない。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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