大谷翔平の笑顔に感化 勝負の契約最終年、秋山翔吾の命運は“喜怒哀楽”にあり

にこにこプレーの大谷に感化「感情を出してもいいのかな」

「なかなかプレー中に楽しむのは簡単ではないが、大谷君も怪我なく結果も出した。表情が明るいのは技術を引きつけると感じたし、結果に付随しているところは絶対にある。感情を出していってもいいのかなと思っている」

 大谷はプレーだけでなく、プレーとはギャップのある愛らしい笑顔や豊かな感情表現もチームメートやファンに愛される要因になっている。少年のように野球を楽しみ、結果につながる好循環が生まれている。

 この日、秋山は地元の横須賀市で小学6年生を対象にした野球教室を開催した。手本を見せながら、キャッチボールの基本、打撃や走塁のポイントなどを伝えた。横須賀市出身で、小学生の頃は同じソフトボールリーグに所属していた前環境相・小泉進次郎衆院議員も駆けつけ、「打者・秋山vs投手・進次郎」で真剣勝負。結果は二飛に打ち取られたが、秋山は子どもたちや小泉議員から激励を受けて決意を新たにした。来シーズン、打撃で成績を残すのは「使命」と力を込めた。

「打撃が変わらなかったら終わり。数字が出なければ終わりなのは明らか。評価する人間に180度変わったなというくらいの印象を持たれないと、変わったとは思われない。1年目より2年目、2年目より3年目の方が評価の目は厳しくなると覚悟している」

 後がないメジャー3年目。秋山は大谷流の豊かな感情表現で変身を遂げる。

(間淳 / Jun Aida)

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