「ピンチの時に助けてくれよ」 中日・木下拓哉がミットに刻んだ亡き戦友との“絆”

中日・木下拓哉【写真:荒川祐史】
中日・木下拓哉【写真:荒川祐史】

ミズノブランドアンバサダーに就任し、選手ロゴマークを発表

 今年からミズノのブランドアンバサダーに就任した中日の木下拓哉捕手が19日、YouTubeライブで行われた「ミズノダイアモンドスポーツ感謝祭」に参加した。8月3日に27歳で急逝した木下雄介さんの背番号「98」を、来季から使用する選手ロゴマークとして使用すると明かした。

 このイベントには、木下拓の他、新規ブランドアンバサダーに就任した西武・今井達也投手、ヤクルト・奥川恭伸投手、阪神・佐藤輝明内野手、オリックス・杉本裕太郎外野手、宮城大弥投手が参加。来季から使用する選手ロゴマークを発表した。

 木下拓が発表したロゴマークは、筆記体で「Kinoshita35」と書かれた後ろに木下雄介さんの背番号「98」が記されている。

「今年大切なチームメートが亡くなったので、彼の思いを背負ってというのと、『力を貸してくれ』ということで作っていただきました」

 刺繍する位置はキャッチャーミットの親指部分だ。「(プレー中に)見えるところにあるので、『ピンチの時に助けてくれよ』と」と意図を明かした。

 再来年以降の使用は未定。「あまりプレッシャーかけてはあれなので。とりあえず来シーズンは力を借りて頑張ろうと思います」。今季はプロ入り最多の123試合に出場し、初の2桁となる11本塁打を放った。亡き戦友の思いをミットに刻み、さらなる飛躍を誓った。

【実際の写真を見る】中心に刻まれた「98」…中日・木下拓哉の木下雄介さんの思いを込めたロゴマーク

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