「メジャーと日本は別物」 元オリ・ジョーンズが語るNPBとファンへの感謝

今季までオリックスに所属していたアダム・ジョーンズ【写真:荒川祐史】
今季までオリックスに所属していたアダム・ジョーンズ【写真:荒川祐史】

MLB通算282発ジョーンズはオリックスで2年間プレー「素晴らしい経験をした」

 今季までオリックスでプレーしたアダム・ジョーンズ外野手が22日(日本時間23日)、ポッドキャストで日本での2年間を振り返った。米放送局FOXスポーツでアナリストを務めるベン・バーランダー氏の番組にゲスト出演。「日本で素晴らしい経験をした」「素晴らしい2年間だった」などと振り返った。

 メジャー通算282本塁打&1939安打。一流メジャーリーガーがオリックスと契約したのは2019年12月だった。旅行会社に勤務する妻から「日本へ行こう!」と背中を押されたが、「まだメジャーのレベルでプレーできると分かっていたから難しい決断だった」と述懐。来日したばかりの頃は戸惑うことも多かったようだ。

「全ての段階においてカルチャーショックだった。クラブハウス、道具、移動、フィールド、全てが(米国とは)同じではなかった。13年間やってきたメジャーと日本は別物だった。でも私はそれを受け入れて、グダグダ言わずにやることにしたんだ」

 2020年からオリックスで2年間プレー。20年は12本塁打、21年は4本塁打と強打は鳴りを潜めたが、日本での生活にはアジャストできていた。「私の通訳は年配の人だったが、私は誰よりも上手くここに来ることに対応していたらしい。ここの文化を受け入れる必要があるって分かっていたからね」「素晴らしい時間を過ごした。日本の食事はアメージングどころのものじゃないよ」と振り返った。

 日本の野球愛には驚いた。2020年1月に来日した際、関西国際空港には多くのファンやマスコミが詰めかけた。「凄いなんてもんじゃないよ。初めて日本に到着した時、正確な数字は分からないけど数百、もしかすると数千の人が空港の会見に来ていたんだ。マイケル・ジャクソンが来ているのかと思ったよ(笑)」。だからこそ、コロナ禍で観客の入場制限があったことを悔やんだ。「ある程度、日本の応援を経験することもできたけど、完全な形を経験できなかったのが唯一残念なことだった」。

 オリックスとの2年契約を終えて退団。今後については「誰かから声がかかった時のために準備はしておこうと思う。でも流れに任せようと思っている。疲れたからリラックスしたいんだ。妻が旅行会社をやっていて、小さい子どもが2人いる。妻は南アフリカとかいろんなところに“現場視察”に行こうと言っているんだ。それも楽しそうだよね。次は彼女の番、いや、私が彼女にやりたいようにやらせる番かもね」と語った。日米通算2053安打を誇るジョーンズがどのような道を選ぶのか。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY