鷹・三笠GMが古谷優人の自由契約について説明 被害選手は1人、警察に被害届は出さず

ソフトバンク・古谷優人【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・古谷優人【写真:藤浦一都】

ロッカー内に置いていた「高価な私物」が窃取され、警察に相談した上で調査を進めていた

 ソフトバンクは24日、古谷優人投手と来季選手契約を締結せずに保留権を放棄し、自由契約選手公示の申請を行うと発表した。同日、三笠杉彦GMがオンラインで会見し、発表の詳細について説明した。

 発表では、球団内で私物の盗難被害の申し出があり、警察と調査を行った結果、古谷が窃取していたことが判明した。古谷本人に聴取したところ、事実関係を認めたため、球団は選手契約を締結し難い重要な事案であると判断し、来季の選手契約を締結しないことを本人に通達したとされている。

 三笠GMの説明によれば、被害の申し出があったのはシーズン中のこと。ロッカー内に置いていた「高価な私物」が無くなっていたため、選手から申し出があった。警察に相談し、調査を進めていたところ、古谷が窃取したことが今月になって判明。確認したところ、本人が事実関係を認め「大変申し訳ないことをした」と話していたという。

 被害を受けた選手は1人で、窃取された私物は本人のもとに返され、警察に被害届は出していない。先日、判明していた清掃員の窃盗とは関係はないものの、三笠GMは「ロッカーの増設による防犯対策の反面、ロッカーは選手たちが着替えを行ったりするプライベートエリアなので、プライバシーの兼ね合いもある。話し合いながら、ロッカー内の金庫を活用していきましょう、ということと、そもそも論としてこういうことがないようにという啓蒙活動を行っていくことが対策の3点になると思っております」と語っていた。

 古谷は2016年のドラフト2位で北海道の江陵高からソフトバンクに入団。「胸郭出口症候群」を患い、投薬治療を続けながらプレーしてきた。2019年には3軍戦ながら日本人左腕最速の160キロをマーク。今季はプロ入り後最多の13試合に登板し、プロ初勝利もマークしていた。オフには左手の血行障害の手術を受けていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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