なぜ“戦力外ドキュメンタリー”は人気なのか 「社会の縮図」が視聴者の共感呼ぶ?

欠かさぬ戦力外選手への敬意「友達って感じではないですね」

 ただ、単に仲良くなればいいというものでもない。「友達って感じではないですね。やっぱりプロ野球選手だという尊敬する姿勢は忘れないようにしていました」。聞きにくい話題を振らなければいけない場面があるからこそ、適度な距離感も不可欠。「選手の立場になって考えるようにしていました。もし自分が選手で、奥さんや子どもがいたら、今どんな気持ちだろうと」。時や場所を選びながら思いを聞き出してきた。

 そんな丁寧な取材を、映像に投影する。「視聴率なんて考えたことはなかったですね」。番組名こそ悲壮感が漂うが「挑戦している姿を取材し、元気を与えるものだと思っています」と確信する。ひと言で表すなら「社会の縮図、とでも言うんですかね」。逆境に目を背けず、たとえ泥臭くてもリスタートを切る姿は、どんな視聴者も他人事に思えない瞬間がある。

 取材や編集作業は決して一筋縄ではいかないが「終わってみると、やって良かったなと思うんです」。一テレビマンとしても、名刺がわりになる番組に携わってきたことを誇りに思う。「周りから『どんな番組やってきたの?』と聞かれた時に言うと、『あれやってたんだ!』と反応がいいんですよね」。担当から外れて6年経っても、大切な存在に変わりない。

番組公式ツイッター:https://twitter.com/tbs_senryoku?s=21

番組公式サイト:https://www.tbs.co.jp/senryokugaitsuukoku/

(小西亮 / Ryo Konishi)

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