新庄監督の日本ハムに眠る“原石”たち 154キロ育成右腕や驚異の身体能力外野手

日本ハム・吉田輝星(左)と万波中世【写真:石川加奈子】
日本ハム・吉田輝星(左)と万波中世【写真:石川加奈子】

ファームで強打誇る今川、万波…1軍の投手にどこまで対応できるか

 新庄剛志新監督を迎えた日本ハムは若手への切り替え期にある。オフには西川遥輝内野手、大田泰示外野手、秋吉亮投手に今季の契約を提示せず「放出」に踏み切った。3年連続5位という低迷から抜け出すには、新たな力の台頭が必要不可欠。ここではその候補を探っていきたい。(2022年の満年齢)

〇今川優馬外野手(2年目・25歳)
 札幌出身で“ファンクラブ会員兼選手”として知られる。JFE東日本から入団した今季は2軍で14本塁打し、長打率もチームトップの6割超え。1軍では9月12日のソフトバンク戦で和田毅からプロ初本塁打を放った。アマ時代から本塁打を打つことに特化した打撃フォームを模索しており、開花の時を待つ。1軍の鋭い変化球への対応がカギ。

〇万波中正外野手(4年目・22歳)
 あだ名は「マンチュウ」。横浜高1年時に、横浜スタジアムのバックスクリーンに放り込む本塁打を放ったほどの身体能力で注目を集めた。プロ3年目の今季は1軍49試合に出場し5本塁打。西川遥輝外野手(楽天)と大田泰示外野手(DeNA)が抜けた今季は、外野の定位置獲得へ大チャンスを迎えている。

〇細川凌平内野手(2年目・20歳)
 智弁和歌山高から入団し2年目を迎える。今季は右手有鈎骨の骨折もあり出場試合が限られたものの、シーズン終盤に1軍昇格、10月18日の楽天戦(楽天生命)に「8番・遊撃」でプロ初出場し、初安打も放った。攻守にセンス溢れるプレーを見せており、本命不在の遊撃レギュラー争いでダークホースとなるか。

〇吉田輝星投手(4年目・21歳)
 2018年夏の甲子園、準優勝した“金農旋風”の中心となり、ドラフト1位で入団した吉田ももう4年目を迎える。今季は1軍の開幕ローテーション入りしたものの、4月2日のロッテ戦で2回7失点(自責2)という内容に終わると抹消。その後は2軍で投げ続け、19試合に投げ6勝8敗、防御率4.45という成績に終わっている。同世代が大卒ドラフト候補として浮上する中、勝負の年を迎える。

〇姫野優也投手(7年目・25歳)
 秘めた能力は高い原石だ。2016年に外野手として入団したものの、1軍出場は2018年の2試合だけ。両打ちへの挑戦など試行錯誤を経て2020年オフに育成契約となった。育成1年目の今季は投手に転向し、9月7日の2軍巨人戦(鎌ケ谷)で初登板、最速154キロを記録し話題を集めた。

(Full-Count編集部)

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