12球団で“過小評価”されている好投手は誰? セイバーメトリクスの指標で分析

9月から1軍だった阪神・高橋遥人は7登板ながら1.18の高数値

 バーヘイゲンは2021年、20試合96イニングを投げて5勝8敗、防御率3.84。黒星が先行したが、守備から独立した投球内容では球界でも屈指の数値を叩き出している。

 では、リリーフなど投球回数が少なかった投手はどうだったか。30イニング以上投げた投手で見ていくと、阪神の高橋遥人投手が1.18でトップだった。

 高橋はプロ4年目の2021年、上肢のコンディション不良などで出遅れ、1軍初登板は9月9日。その後は9月25日の巨人戦、10月2日の中日戦で完封勝利を飾るなど7試合49イニングを投げて4勝2敗、55奪三振、防御率1.65の成績を残していた。

 2位以下はライデル・マルティネス(中日)の1.30、ロベルト・スアレス(阪神)の1.53、栗林良吏(広島)の1.62、松井裕樹(楽天)の1.67と、各球団のクローザーが続いている。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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