根尾は厳しい立場に? “空席”は3ポジション…立浪中日の開幕スタメンを最速予想

中日・石川昂弥(左)と根尾昂【写真:小西亮】
中日・石川昂弥(左)と根尾昂【写真:小西亮】

大島、ビシエド、京田、木下拓、高橋周は安泰か…残るは3ポジション

 立浪和義新監督を迎えた2022年の中日は、3月25日に巨人との開幕戦を迎える。2021年は再びBクラスに転落。11年ぶりのリーグ優勝と15年ぶりの日本一を目指し、指揮官の手腕が問われる。オフは又吉克樹が流出したものの、主力助っ人は残留。春季キャンプやオープン戦を通じてチーム内の戦力に変動があるのは間違いないが、現時点での開幕スタメンを“最速”で占ってみたい。

 怪我などで離脱がなければ、すでに埋まっているポジションは多い。一塁のダヤン・ビシエドは不動の「4番」。37歳シーズンを迎えた大島洋平は、今季もリードオフマンを担うだろう。昨季プロ初の2軍落ちを経験した遊撃の京田陽太は、打撃を考えると8番など下位打線からのスタートもあり得る。

 立浪監督の代名詞だった背番号「3」をつける高橋周平は、クリーンアップの一角で3番に。ただ、ポジションは大胆に二塁に回したい。代わりに三塁を任せたいのが、プロ3年目を迎える石川昂弥。チーム関係者が口を揃える最有力のブレーク候補で、「5番・三塁」でシーズンを通して使ってみたい。正捕手の座を掴んだ木下拓哉は、昨季も比較的多かった7番。9番の開幕投手は、最優秀防御率と最多奪三振の2冠を獲得した柳裕也以外にいないか。

 最も流動的なのは両翼。才能豊かな若手が多い中で、高卒5年目を迎える伊藤康祐に注目したい。スピードはもちろん、1番・大島、3番・高橋周の左打者に挟まれた右打者の2番としての役割を担える器用さを併せ持つ。立浪監督も期待を寄せるひとりとして、ブレークの機会をうかがっている。一方の左翼は、秋季キャンプから外野に挑戦している阿部寿樹を据える選択肢も。2021年は故障に泣かされたが、逆方向に飛ばせるパンチ力はチーム内でも指折りの魅力になってくる。

 外野に一本化した根尾昂は、まずはバットで結果を残すことが不可欠。昨季同様、キャンプからオープン戦にかけて存在感を示せば、両翼どちらかでのスタメン奪取は十分に狙える。さらに高卒3年目を迎えた岡林勇希は、本職の外野と二塁の両睨み。こちらも指揮官からの評価も高い“秘蔵っ子”で、アピール次第では空位のポジションに滑り込む可能性もある。

 外野では他にも34歳シーズンを迎える福田永将や高卒6年目の石垣雅海、アリエル・マルティネス、ドラフト1位ルーキーのブライト健太、同2位の鵜飼航丞ら誰にでもチャンスはありそう。若手の台頭次第では、スタメンの顔ぶれがガラリと変わるかも……。リーグ屈指の投手陣を誇った一方で、極度の貧打に喘いだ打線の立て直しは急務。どんな顔ぶれで宿敵・巨人に立ち向かうのか、目が離せない。

【一覧】根尾は落選、5番には大胆に石川昂… 最速で予想する中日の開幕スタメン

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