前田健太が明かしたMLBのシビアな現実 “丸み”のあるグラブを使う理由とは?

「2022年使用グラブ発表会」に出席したツインズ・前田健太【写真:上野明洸】
「2022年使用グラブ発表会」に出席したツインズ・前田健太【写真:上野明洸】

「球場にいっぱいカメラが付いていて、動きを全部見られる」

 ツインズの前田健太投手が7日、都内でブランドアンバサダーを務めるミズノの「2022年使用グラブ発表会」に参加した。ウェブ部分を「亀」のデザインにしたニューグラブがお披露目される中で、シビアなMLBの現状を明かす場面があった。

 今年の使用グラブは斬新さと温故知新をテーマに作製された。黒と赤の配色で、バック部分は前田が求める小指と薬指の握りやすさを追求する形に。ウェブ部分は「リハビリからスタートなので『焦らない』『ゆっくり進んでいく』というイメージで」と、“亀の甲羅”を連想させるデザインとなった。

 プロ入り当時は今よりも小さめのグラブを使っていたという前田だが、小さいグラブは癖が出やすいという理由で大きめのものに変えた。また、ゴロが捕球しやすい丸みのあるものにしているという。

 丸みのあるグラブにしているもう1つの理由として「丸みがある方がクセが出づらいんです。アメリカの方がクセはバレる」という。そういった緻密さは日本の方がありそうだが、実際、MLBは「球場にいっぱいカメラが付いていて、録画されていて、手元をズームにされて、動きを全部見られる」のだという。そのためにもクセの出ないようにグラブにも気を配っているという。

 アメリカでは日本製のグラブが人気があるようで「同じやつが欲しいという人もいますね。アメリカの選手は日本製のグラブ、スパイクが好きみたいで、同じものが欲しい、担当に言ってくれないか、と」とも明かしていた前田。日米の間でも、また違ったグラブ事情があるようだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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