新庄監督がキャッチボール“遅刻”に賛辞 日本ハムドラ1達が徹底したマイペース
「他の選手と話していても、何か噛み合わない」他人より繊細な感覚
「自分はあまり周りの目が気にならない。いいところでも悪いところでもあると思うんですけど、いいようにとらえていただけるのは有難い。ずっとこういう性格なので……」
自分の体の状態と“対話”出来るようになってきたのは、天理高2年の春くらいだという。「他の選手と話していても、何か噛み合わない」と人より感覚が繊細なことに気づいた。今では起きてからちょっと動いただけで、その日の状態がわかるのだという。そこからより良い状態へ持っていくためのパターンを、いくつも持っている。
新庄監督の発言には「それなら、もう少し早くから柔軟をしておくこともできるよね」という続きもあった。ただこれにも、達なりの理由がある。「アップで崩れた部分を、しっかりやることでさらに効果的になるんです」。直前の準備運動で崩れた体の動きを、即座に修正したというのだ。
グラウンド上では、黒いマント姿の新庄監督に直接声もかけられた。短いやり取りの中身は「ナイショです。『投げられることを楽しみにしているよ』とは言っていただきましたが……」と自分の中にしまっておく。ビッグボスのハートをいきなり捉えたドラ1は、横一線の競争の中でどんな位置を掴んでいくだろうか。
(羽鳥慶太 / Keita Hatori)