広島・栗林は大丈夫? 新人王翌年の「2年目のジンクス」はあるのか【セ編】

阪神・高山俊【写真:荒川祐史】
阪神・高山俊【写真:荒川祐史】

阪神・高山は2年目に打撃不振、昨季は1軍出場機会がなかった

○2016年:高山俊(阪神)
134試136安8本65点5盗、率.275→103試82安6本24点6盗、率.250
 球団の新人最多安打記録を更新する活躍を見せた1年目だったが、翌年は打撃不振に陥り前年を下回った。6年目の昨年は1軍出場機会がなく苦しんでいる。

○2017年:京田陽太(中日)
141試149安4本36点23盗、率.264→143試136安4本44点20盗、率.235
 1年目は球団新人最多安打記録を更新。翌年は打撃成績を落としたが、2年連続20盗塁以上をマークした他、守備では失策数を前年の14から6に減らすなど改善した。

○2018年:東克樹(DeNA)
24試11勝5敗、防2.45→7試4勝2敗、防3.76
 巨人相手に5勝を挙げるなど1年目はチームトップの11勝をマークしたが、2年目は左肘痛の影響で7登板にとどまり、20年2月にトミー・ジョン手術を受けた。

○2019年:村上宗隆(ヤクルト)
143試118安36本96点5盗、率.231→120試130安28本86点11盗、率.307
 2年目にブレークし、高卒2年目以内では最多タイの36本塁打をマーク。翌20年も120試合制ながら28発を放ち、打率も3割をマークした。

○2020年:森下暢仁(広島)
18試10勝3敗、防1.91→24試8勝7敗、防2.98
 1年目は2桁勝利をマークし、防御率はリーグ2位。2年目の昨年は新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者となるなど不運もあったが8勝をマークした。

 過去10年を見る限り、高山や故障離脱した東を除けば前年並みか順調にステップアップした選手が多い。昨年は栗林の新人王に加え、ルーキーではDeNA牧秀悟内野手、阪神・佐藤輝明内野手、中野拓夢内野手、伊藤将司投手、高卒2年目のヤクルト奥川恭伸投手の5選手が新人特別賞を受賞した。彼らが今季どんなパフォーマンスを見せるか注目だ。

(Full-Count編集部)

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