「2年目のジンクス」は本当なのか 過去10年の新人王、翌年の成績を検証【パ編】

楽天・田中和基、則本昂大、西武・源田壮亮(左から)【写真:荒川祐史】
楽天・田中和基、則本昂大、西武・源田壮亮(左から)【写真:荒川祐史】

源田は2年連続150安打超、平良は20セーブ&20ホールド

○2016年:高梨裕稔(日本ハム)
37試10勝2敗1H、防2.38→22試7勝7敗、防3.68
 大卒3年目でブレークして新人王に輝いた右腕は、翌年はやや低調。シーズン途中に救援に配転された他、2軍降格も経験し、7勝に終わった。

○2017年:源田壮亮(西武)
143試155安3本57点37盗、率.270→143試165安4本57点34盗、率.278
 2年連続フル出場を果たし、1年目と遜色ない成績を残した。ベストナインとゴールデングラブ賞を初受賞し、正遊撃手として揺るがぬ地位を築いた。

○2018年:田中和基(楽天)
105試112安18本45点21盗、率.265→59試30安1本9点3盗、率.188
 高い身体能力を備えたスイッチヒッターは大卒2年目にブレークし、新人王に。しかし翌年は左手骨折など怪我もあり出場機会を大きく減らした。

○2019年:高橋礼(ソフトバンク)
23試12勝6敗、防3.34→52試4勝2敗23H、防2.65
 身長188センチのサブマリンは大卒2年目に先発で12勝。翌年は救援で23ホールドをマークした。

○2020年:平良海馬(西武)
54試1勝0敗1S33H、防1.87→62試3勝4敗20S21H、防0.90
 高卒3年目33ホールドをマークして新人王を手にした剛腕は昨年更に進化。プロ野球記録の39試合連続無失点を樹立、パ・リーグ初の20セーブ&20ホールドも記録した。

 過去10年を見る限り、新人王の翌年に成績を大きく落としたのは楽天・田中和基で、他の選手は結果を残している。昨年のパ・リーグは宮城の他にも高卒2年目で正遊撃手になったオリックス・紅林弘太郎内野手、3勝を挙げたロッテ佐々木朗希投手、新人でも伊藤の他に楽天・早川隆久投手が9勝を挙げるなど活躍した若手選手が多い。今季はどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

(Full-Count編集部)

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