元広島エルドレッド氏がMLB挑戦の鈴木誠也に太鼓判　「手に入れるチームはラッキーだ」

元同僚のエルドレッド氏、ブレーブスのジャクソンが鈴木誠也を語る

　ポスティングシステムでメジャーリーグ挑戦を目指す広島・鈴木誠也外野手の独占インタビューを、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が掲載。その中で元同僚のブラッド・エルドレッド氏、ブレーブスのジェイ・ジャクソン投手が鈴木の“成長過程”を語っている。

　現在は広島の駐在スカウトを務めるエルドレッド氏は2012年シーズン途中に広島に加入し2018年までの約7年間在籍。同メディアの電話インタビューに応える形で登場すると鈴木がレギュラーを掴んだ2016年の春季キャンプの出来事について語った。

「彼は振っては振ってを繰り返していた。ある夜、夕食の後に素振りをしている人がいた。行ってみると案の定彼がバットを持っていた。私は彼にこう言ったよ。『どうやって春季キャンプを最後まで乗り切るつもりだい？』って。でも彼はそれぐらい懸命に取り組むんだ。タフな奴だよ」

　この年は129試合に出場し打率.335、29本塁打95打点をマークし初の規定打席に到達。一気に才能を開花させた瞬間を目の当たりにし「しょっぱなからレギュラーにはなかなかなれない。でも彼はすぐにそうなったんだ。先発の座を掴むとホームランを打ち続けた。才能はたやすく見て取れた」と振り返っている。

　日本人打者はメジャーの球速に戸惑うこともあるが「彼は打てる。どの方向にもボールをかっ飛ばすことができる。体勢を崩されることも少ない。そして、とても大きな、頑丈な体をしているから、耐久性もある。打率だけを残すリードオフタイプとは違う。楽しみにしているよ。贔屓目に見てしまうけど、彼を手に入れるチームはラッキーだよ」と太鼓判を押している。

　また、エルドレッド氏はプレー以外についても評価しているようで「いつも私のことを知ろうと、フレンドリーでいようと努力してくれ、一緒におもしろいことをしたよ。間違いなくチームメートと上手くいくし、仲良くなるだろう。みんな彼のことを好きになるよ。知り合いになるのを恐れないんだ。こちら（米国）で上手くいくと思うよ。そのスキルだけでなく、その人間性でもね」と語っていた。

　2016年から2018年まで所属したジャクソンも「彼は信じられない才能の持ち主だ。まだ粗削りだったころからそれは見て取れた。肩、スピード、パワー、打撃……彼の選球眼はどんどん良くなっていった。こちら（メジャー）のコーチやアナリティクスを使うそのやり方と馬が合えば、彼は非常に良くなるだろう」と大きな期待を込めていた。

（Full-Count編集部）