中日大島の自主トレに期待のドラ1が集うワケ 経験者証言「疲れすぎて朝起きたくない」

元中日・遠藤一星氏【写真:荒川祐史】
元中日・遠藤一星氏【写真:荒川祐史】

近年は中日・根尾、ロッテ・藤原、広島・中村奨らも入門

 2018年シーズンは1軍で2試合出場にとどまるも、翌2019年は開幕1軍入りからキャリア最多の108試合に出場した。2021年限りで戦力外通告を受けてユニホームを脱いだが、地獄の日々だった1月の“恒例行事”は今でも大きな財産だ。

 ただ過酷なだけでなく、結果も伴うのが大島塾。もちろん本人たちの取り組み方や努力、運にもよるが、確かに前例はある。チームメートの高橋周平内野手は2018年に初めて規定打席に到達すると、2019年には三塁でベストナインを獲得。昨季こそ打撃不振に苦しんだが、不動のレギュラーとして一本立ちした。

 そんな虎の穴には近年、将来を嘱望される期待の若手たちも集っている。ロッテの藤原恭大外野手や広島の中村奨成捕手、そして中日の根尾昂内野手。1軍で存在感を見せ始めている“ドラ1”たちが、球界屈指のバットマンのエキスを吸収してきた。

 甘えなく追い込むトレーニングの質と量。そして、慕いたくなる大島の存在。「野球の話もたくさんさせてもらいました。超一流の選手は全く偉ぶらないというか、人間力という面でも勉強になりました」と遠藤氏も語る。学び多き大島塾は、若き才能を覚醒に導くヒントを与えている。

(小西亮 / Ryo Konishi)

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