“落胆させたプロスペクト”8人に巨人入りポランコ選出 NPBで再起果たせるか?

元ソフトバンクのマット・ムーア(左)と巨人入りしたグレゴリー・ポランコ【写真:荒川祐史、Getty Images】
元ソフトバンクのマット・ムーア(左)と巨人入りしたグレゴリー・ポランコ【写真:荒川祐史、Getty Images】

2014年にプロスペクトランキング最高10位だったポランコ

 有望株としての期待値が高い分、実際の結果が落胆を招くケースは少なくない。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」では、過去10年のメジャーリーグにおける「最も悲しいプロスペクトの失敗」を特集。8選手の中には、今季巨人入りしたグレゴリー・ポランコ外野手も入った。

 2014年に米専門誌「ベースボール・アメリカ」のプロスペクトランキングで最高10位になったポランコ。同誌は「運動能力の高い5ツールの才能がある。長打も打てて率も残せ、走塁、送球、中堅でも優れた守備を見せる能力がある」と明るい将来を予想していた。

 同年、パイレーツでメジャーデビューから9試合連続安打の球団記録をマーク。2015年はキャリア最多153試合に出場したが、徐々に成績は下降線に。記事では「スタークラスのシーズンは1度もなかった」と強調する。左肩故障の影響は否めないが、打撃面の懸念も当たったと言及。「特に2020年と2021年に投手がフォーシームで彼の長すぎるスイングにつけこむようになってからは」と綴った。

 取り上げられた8選手では、ほかに元ソフトバンクのマット・ムーア投手の名前も。2012年にMLB公式サイトのプロスペクトランキング堂々の1位だったが、昨季までメジャー通算56勝60敗、防御率4.64。「制球と空振りを奪う能力の欠如のせいで、本物のエースのステータスには届かず」と同メディアは辛辣。「2015年にトミー・ジョン手術から復帰してからは同じ投手ではなかった」と続けた。

 ただ、ムーアは2020年にソフトバンクで13試合に登板し、6勝3敗、防御率2.65と安定感を披露。昨季はフィリーズ入りしてメジャー復帰を果たした。たとえ当初の期待を裏切ったとしても、異国でのプレーが再起のきっかけになるのも確か。ポランコも汚名をそそげるか、日本でのプレーが注目される。

(Full-Count編集部)

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