防御率リーグワーストからどう再建? 助っ人とルーキーに期待の西武先発事情

先発として期待がかかるバーチ・スミス、隅田知一郎、ディートリック・エンス(左から)【写真:Getty Images、福谷佑介】
先発として期待がかかるバーチ・スミス、隅田知一郎、ディートリック・エンス(左から)【写真:Getty Images、福谷佑介】

前アスレチックスのバーチ・スミス投手の獲得を発表

 西武は18日、前アスレチックスのバーチ・スミス投手の獲得を発表した。メジャー通算102試合に登板した身長193センチの右腕に、渡辺久信ゼネラルマネジャーは「先発として期待しています」とコメント。昨季最下位に沈み、チーム防御率3.94、先発防御率4.16はリーグワーストと、投手陣の再建は急務だった。巻き返しを図る今季の先発ローテーションは、どのような顔ぶれになるのだろうか。

 先発候補の中で高橋光成、今井達也、松本航は順調なら“当確”といえるだろう。高橋は昨季、自身初の開幕投手を務めて26試合の先発でキャリアハイの11勝をマーク。今井は25試合、松本は24試合に先発とローテーションを守った。今季も“3本柱”としてフル回転が待たれる。

 残りの椅子を巡り、実績十分の平井克典、昨季デビューしプロ初勝利も挙げたエース候補生の渡邉勇太朗、貴重な左腕の浜屋将太らがバトルを繰り広げることになる。

 即戦力候補も入団した。ドラフト1位・隅田知一郎(西日本工大)は4球団競合の末に獲得した逸材。同2位で最速152キロを誇る佐藤隼輔(筑波大)とともに、左腕コンビが一気にローテーションを掴む可能性もある。

 昨季レイズで2勝の新助っ人ディートリック・エンスも左の先発として期待が懸かる。チームは昨季、助っ人の先発勝利がニールの1勝のみ。救援のギャレットが4勝を挙げたが振るわず、オフに“外国人総入れ替え”を敢行した。2人の先発候補を獲得し、ハイレベルな争いを待つ。

 先発ローテーション争いが激しくなればなるほど、チームの底上げにもつながる。42年ぶり最下位という屈辱から脱するためにも、キャンプ、オープン戦から先発陣の仕上がりが注目される。

(Full-Count編集部)

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