球場に響き渡る破壊音 元オリ・ジョーンズ、西武・中村らの“快音本塁打”

昨季までオリックスに所属していたアダム・ジョーンズ【写真:荒川祐史】
昨季までオリックスに所属していたアダム・ジョーンズ【写真:荒川祐史】

ジョーンズは3・30鷹戦で強烈な破壊音を発した左越え弾放つ

 ホームランは野球の華。視覚的な面では打球の速度・角度、フォロースルーやリアクションなどが醍醐味の具体例といえるが、一方で聴覚の分野でも本塁打の興奮を増幅させる要素は存在している。今回は「快音」に焦点を当てた動画「【ASMR】睡眠用パ・リーグ強打者たちの本塁打音『快音のち快眠。』Presented by nishikawa」から、特に印象に残った3本のアーチをピックアップする。

 まずは西武・中村剛也内野手が昨年8月22日のオリックス戦で放った満塁本塁打を紹介する。1回無死満塁でオリックスの山崎福也投手が初球に投じたチェンジアップを捉えると、ボールは高く乾いた打球音とともにレフトスタンドへ飛び込んだ。自身が持つNPB通算最多記録を更新するキャリア22本目のグランドスラム。見事な打球音を響かせたのが“代名詞”でもある満塁弾だったところは、いかにも“らしい”と形容できるのではないだろうか。

 次はロッテのブランドン・レアード内野手が昨年9月10日の楽天戦で放った本塁打だ。2-2の同点で迎えた9回裏2死走者なしで、酒居知史投手から劇的サヨナラ弾。乾いた音が夜空に響いた打球は、打った瞬間にそれとわかる一撃だった。

 25年ぶりにパ・リーグを制したオリックスでは、10月12日のロッテとの天王山で宗佑磨外野手が放った涙の同点2ランが印象深い。ただ、「快音」という観点では3月30日のソフトバンク戦でアダム・ジョーンズ外野手が打った一発を取り上げないわけにはいかないだろう。

 左腕・笠谷俊介投手の速球を完璧に捉えると、高く乾いた打球音とともに、ボールはレフトスタンドへ一直線。MLB通算282本塁打を記録したパワーが、遺憾なく発揮された一打だった。ジョーンズがNPBで記録した本塁打は2年間で計16本だった。だが、強烈な打球音が響き渡ったこの本塁打は、“超大物助っ人”の本領が大いに発揮された1本だったといえよう。

【実際の動画】高く乾いた打球音が強烈 昨年のパ・リーグ“快音本塁打”集

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY