東京五輪のドミニカ代表にいた“タティスJr.級”の逸材　MLB公式が期待する有望株

MLB公式の有望株ランキングに、各国の東京五輪出場メンバーが多数

　昨夏の東京五輪で銅メダルを獲得したドミニカ共和国代表は、巨人のCC・メルセデス投手ら日本プロ野球でプレーする選手と、大リーグ昇格を目前にした若手選手らで構成されたチームだった。MLB公式サイトが発表した今オフの有望株ランキングには、五輪出場者の名前が多数。ここではどんな選手が今季の活躍を期待されているのか見ていきたい。

　ランキング2位に挙がるのがドミニカ共和国代表でプレーしたマリナーズのフリオ・ロドリゲス外野手だ。地元メディア「710 ESPN」ではロドリゲスのことを「MLBの顔の1つになれる」と伝えている。

　同局の番組に出演した「ベースボール・アメリカ」のカイル・グレイサー記者はロドリゲスをちょっと珍しい選手だと紹介し「彼のように大きくてパワーがあり、ボールを遠くまで飛ばせる選手は三振も山ほどすることが多いが、彼は三振の数を抑えることができる。打率3割、30本塁打もしくは、それ以上の数字を残せるタイプの選手だ」と絶賛した。

　東京五輪でも打率.417、1本塁打4打点と打ちまくったロドリゲスは、グレイサー記者に言わせれば「今後5～10年、ロナルド・アクーニャJr.（ブレーブス）やフェルナンド・タティスJr.（パドレス）と並び、MLBの顔として広告板を飾れる選手だ。滅多に見られないレベルの身体能力を持っている」というレベルにあるという。

　また、18位には銀メダルを獲得した米国代表だったトリストン・カサス内野手の名前がある。2018年のドラフト1巡目（全体26位）でレッドソックス入りした一塁手で、今季のメジャー昇格が見込まれている。東京五輪では打率こそ.217ながら3本塁打8打点。レッズの主砲ボットを参考にしたバットスイングは、代表のマイク・ソーシア監督からも高く評価された。

　カサスのすぐ下、19位に名前があるのはシェーン・バズ投手（レイズ）だ。昨年9月20日に大リーグデビュー。3試合、13回1/3に投げて2勝0敗、防御率2.03の好成績を記録。今季の飛躍が期待されている。

（Full-Count編集部）