いまだ無所属「NPB復帰は正直厳しい」 現役にこだわる牧田和久が見据える“進路”

国内の独立リーグや海外挑戦も視野に入れている【写真:小谷真弥】
国内の独立リーグや海外挑戦も視野に入れている【写真:小谷真弥】

2軍では無双も、戦力外は想定内「1軍で結果を出してナンボの世界なので」

 昨季は2軍で29試合登板で防御率0.33と圧倒したが、「なかなか上から呼ばれなかった」。1軍では17試合に登板して防御率3.31。昨年10月26日、楽天から受けた戦力外通告は想定内だったという。

「2軍でああいう成績だったんですけど、やっぱり1軍で結果を出してナンボの世界なので。『おそらくあるかな』と思っていました。(今年38歳で)年齢も年齢ですし、2年契約最終年で結果も出せていなかったので。前日に球団関係者から『仙台に来てくれ』と言われた時は、『やっぱりか』という感じでしたね」

 現在は国内の独立リーグ球団や海外リーグから連絡をもらっている。2012年MVP左腕の吉川光夫、このオフに連絡を取り合ってきた元日本ハムの秋吉亮ら実績のある投手たちの去就が決定。自らも決断しなければならないが、心中は揺れ動いているようだ。

「NPBに戻りたい気持ちもありますし、まだまだ自分はやれるというのもあります。どこへ行っても、(所属する)チームやファンのために投げたいと思っています。だから、今は引退することは考えないです。いろんな経験をして、ゆくゆくは指導者として色々と教えていけたらとも思っています」

 日米通算372試合登板(NPB345登板、MLB27登板)を誇るサブマリン。現役続行への思いは決して揺るがない。

【映像】揺れながら落ちる…現役にこわだる牧田が開発中の“魔球”

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