食品工場や水産会社で食いつないだ4年間 ロッテ育成右腕が無駄にしない“苦労”

ロッテ・小沼健太【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
ロッテ・小沼健太【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

ロッテ・小沼健太は1年目の昨季、2軍で18セーブを挙げてタイトル獲得

 ロッテの育成投手で唯一1軍キャンプに抜擢された2年目・小沼健太投手は、積極姿勢で、アピールを続ける。「自分から行動というか、常に誰かの後ろに行くんじゃなくて、投内連係も真っ先に受けにいったりとか、そういうのを心掛けてやっています」。昨季育成ながらイースタン・リーグで最多セーブ投手賞に輝いた右腕は、早期の支配下登録を目指す。

 189センチの長身から最速152キロを投げ下ろす右腕は、千葉の東総工高からBCリーグで4年間を過ごし、2020年育成ドラフト2位で入団。1年目の昨季は育成ながら2軍でクローザーを務め、18セーブを挙げセーブ王に輝いた。

「タイトルは獲れましたが、三振の数が少なかった。1軍に上がると空振りを取れないと通用しないと思うので、まだまだそういうところは課題かなと思っています」

 23歳の右腕は高校卒業後にBCリーグ・武蔵(現・埼玉武蔵)に入団。大学進学という選択肢もあったが、独立リーグの道を選んだ。「親に迷惑もかけたくなかったので、自分で稼ぎながらやりたいなと思ったんです」。とはいえ、独立リーガーとして働くだけでは生活は厳しかった。給料が出るのは公式戦が行われる4月から9月までの半年間だけ。「お給料も少なかったので苦しかったです……。コンビニでも安い商品を選びながら買ったりとか、自炊したりしていました」。

 独立リーグ時代の4年間で、アルバイトはいくつも経験。1年目にはスポーツショップとホテルのレストランを掛け持ちし、2年目は食品工場など2件、3年目も派遣とスポンサーの水産会社、4年目には球団の福祉施設でアルバイトし、食いつないだ。「あの時に比べたら今はとてもいい環境なので、幸せです」。苦しさを経験したからこそ、野球の面以外でもありがたみを感じながら過ごす日々だ。

阪神のキャンプで練習補助のアルバイトをしたことも

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