元広島助っ人右腕は活躍できず… 明暗クッキリ、過去20年間の“全米ドラ1”

オリックス時代のブライアン・バリントン【写真:編集部】
オリックス時代のブライアン・バリントン【写真:編集部】

2008年ドラフト全体1位のティム・ベッカムはツインズとマイナー契約

 2008年のドラフト全体1位ティム・ベッカム内野手がツインズとマイナー契約を結んだことが7日、CBSスポーツなどで報じられた。大きな期待をされながら、2019年以来メジャーの舞台から遠ざかるなど近年は苦渋を味わっている。大活躍する選手がいる一方で結果を残せず引退する選手も……。過去20年間の“全米ドラ1”を見てみる。

 ベッカム以外で期待通りの活躍ができていない選手には、ブレイディ・エイケン投手、マーク・アペル投手、元広島、オリックスのブライアン・バリントン投手らの名前が挙がる。

 2014年に高卒でアストロズから指名されたエイケンは、17歳当時、クレイトン・カーショーやアンディ・ペティットと比較されるほどの逸材だった。しかし怪我の懸念と契約金に関する不一致のために契約に至らず。2015年3月にトミー・ジョン手術を受け、2か月後にインディアンスから17位で指名された。その後もメジャー昇格がないまま、昨年10月にインディアンス傘下からリリースされた。2013年にアストロズから指名されたマーク・アペル投手は“無期限休養”から復帰。昨季はフィリーズ傘下2A、3Aで計23試合に登板して防御率6.06だった。

 2002年にパイレーツから指名されたのがバリントンだ。高校時代、15勝負けなしと無双を誇って注目を集め、1位指名を受けた。2006年9月にデビューするも、右肩の手術を受けて2008年にパイレーツからDFA。その後インディアンスなどを経て2011年に日本に渡り、広島、オリックスの計5年間で124試合に登板して45勝を挙げた。

 一方で、重圧に負けず実績を残している選手たちもいる。通算133本塁打、781安打を記録しているカルロス・コレア、昨季2度目のナ・リーグMVPに輝いたブライス・ハーパー、さらにスティーブン・ストラスバーグ、デビッド・プライス、ジャスティン・アップトンらがいる。

 華々しいスタートを切る“全米ドラ1”たちも、明暗が分かれている。

【表】6選手が未デビュー… 過去20年間のMLB全体ドラフト1位選手とデビュー年

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY