故障明けのトラウト、活躍は「間違いないが…」 米メディアが指摘する“懸念材料”

エンゼルスのマイク・トラウト【写真:Getty Images】
エンゼルスのマイク・トラウト【写真:Getty Images】

トラウトは昨季36試合で打率.333、8本塁打、出塁率.444をマークした

 労使交渉が決裂し、昨年12月からロックアウトが続くMLB。キャンプイン遅延が現実味を帯びているが、「CBSスポーツ」は来るべきシーズンに向けて、今季の戦いに影響を与える可能性のある「怪我から復帰する10人」を紹介。MVP3度のエンゼルス主砲マイク・トラウト外野手や2100万ドル(約24億3000万円)の1年契約で加入したノア・シンダーガード投手の名前も挙がっている。

「CBSスポーツ」は昨季全休、もしくは大半を欠場し、今季開幕から復帰予定の選手を対象に10人をピックアップした。トラウトは昨季、右ふくらはぎの故障で5月中旬に離脱。自己ワーストの36試合出場ながら、離脱前は打率.333、8本塁打、出塁率.444、長打率.624の成績を残しており、今年の活躍は「疑いがない」と記事は指摘する。ただ、「ふくらはぎの負傷はかなり厄介で、治るのに時間がかかり再発しやすい」とも。「昨年8月に30歳になり、昨年のような痛みが蓄積して悪影響を与えるかもしれない」と懸念材料も挙げている。

 昨年までメッツに在籍したシンダーガードは2020年に右肘のトミー・ジョン手術を受けて全休。昨年はシーズン最終盤に2試合登板した。記事は「それぞれ1イニングずつ(計2イニング)投げただけ。しかもこの2イニングで投げたのは速球とチェンジアップのみで、変化球は投げなかった。しかし、この2イニングのアピールで、エンゼスとの1年契約を勝ち取った」と伝えている。

 8月29日に30歳になる右腕は通算47勝を挙げ2桁勝利を3度マークしている。記事は「過去にはエース級の働きをしていた。エンゼルスは2022年にそのレベルで投げ、チームをポストシーズンに導くことを願っている。今回の『自分を証明する』ための契約が、今オフの大型契約につながることを本人は願っている」と解説している。

 他には昨季全休したアストロズのジャスティン・バーランダー投手、パドレスのマイク・クレビンジャー投手、5試合登板にとどまったナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ投手らの名前が挙がった。また、2018年最多勝で昨季は9試合登板に終わった元巨人のマイルズ・マイコラス投手は、10人には入っていないものの「取り上げる価値がある」として言及。「2018年の姿を再び見ることはおそらくないだろうが、2019年程度の活躍が期待されているだろう」としている。2019年のマイコラスは32登板184イニングを投げて9勝14敗、防御率4.16の成績を残している。

(Full-Count編集部)

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