未契約のFAは200人…キャンプ短縮なら球界は“大混乱”に!? 米メディア予測

キャンプ短縮で何が起こるのかを米メディアが予想【写真:Getty Images】
キャンプ短縮で何が起こるのかを米メディアが予想【写真:Getty Images】

球団幹部は戦々恐々「前代未聞」「気が狂いそうだ」

 MLB機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは10日(日本時間11日)、オーナー会議が行われているフロリダ州オーランドで会見を開き、選手会との労使交渉が長期化する中、今月16日(同17日)に迫るキャンプインの延期について明言は避けた。しかし延期は不可避の情勢で、キャンプ期間の短縮が現実味を帯びている。その場合、選手契約など棚上げされている問題を短期間で解決しなければならず、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「今年のスプリングトレーニングは史上最もワイルドなものになるだろう」と予測している。

 当初予定のキャンプインまで1週間を切りながら、依然ロックアウトが続くメジャーリーグ。「ジ・アスレチック」は「来週に始まらないことは明らかだ」とし、今後ロックアウトが解除された場合、短縮キャンプで何が起こるのかを「完全なる狂気」との見出しで予想した。移籍市場が再開されれば、多くのFA選手が一気に動き出す。市場にはフレディ・フリーマン、カルロス・コレア、トレバー・ストーリー、クリス・ブライアント、クレイトン・カーショーら199人のFA選手がいる。広島からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す鈴木誠也外野手を含めれば200人になる。

 また、これまで凍結されていたトレードが「いつ爆発してもおかしくない」とも。年俸調停対象の選手が数々の手続きを同時進行で行わなければならず、球団側も開幕日時点での年俸総額上限を把握できないかもしれない。「ルール5ドラフト」も行わなければならず、ビザの問題も発生する。球団はチケット販売も急がねばならない。

 現場も混乱しそうだ。故障中の選手は開幕ロースター入りを目指して回復を急ぎ、新監督や新コーチは選手たちとの関係構築やチーム文化浸透に奔走する。短縮されるであろうスプリングトレーニングは「リアリティ番組のような騒ぎになるだろう」と記事は予測。ある代理人は「常軌を逸した状態になるだろう」と語り、ある球団幹部は「前代未聞」、別の球団幹部は「気が狂いそうだ」と述べ、さらに別の球団幹部は「妻には『スプリングトレーニングが始まったら2週間は僕のことは忘れてくれと』と伝えてある」そうだ。

 キャンプ中に、大型の契約延長が締結される可能性もある。記事は可能性がある選手としてエンゼルス大谷翔平投手に言及。「エンゼルスは2030年までマイク・トラウトとアンソニー・レンドンに、併せて5億ドル(約580億円)ほど支払わなくてはならない。そんな中、この男に(高額年俸を)支払う余裕があるのだろうか? と思う一方で、契約を延長しないわけにはいかないはずだ。これは、(大谷の)小切手を書く人間以外にとっては、春の楽しい議題になりそうだ」と伝えている。2023年オフにFAとなる大谷は、昨年2月にエンゼルスと2年総額850万ドル(約9億8700万円)で契約に合意。今季年俸は550万ドル(約6億3800万円)となる。

 昨年は2月にパドレスがフェルナンド・タティスJr.と14年総額3億4000万ドル(約395億円)、開幕直前にはメッツがフランシスコ・リンドーアと10年総額3億4100万ドル(約396億円)の超大型契約を結んでいる。今年もスプリングトレーニング中に大きな契約があるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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