名前も、原点も、長所も「ライト」 ロッテドラ2池田来翔、1軍掴み取る“逆方向”

持ち味は「ライト」への長打力【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
持ち味は「ライト」への長打力【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

右打ちの“原点”、基礎を学んだ中学時代

 そんな“右打ち”の原点は、中学時代にあった。父の影響もあり、NTT東日本でコーチも務めた関口勝己氏が監督を務める京葉ボーイズでプレー。「中学時代は当たり前のことが当たり前にできなかったので……」。野球の基礎を徹底的に叩き込まれた。

「ずっと逆方向へ長打を打てと言われてきたので、バッティング練習でも右方向を狙うことから入ったり、ティーバッティングやロングティーでもライトポール目掛けて、ただ右に打つことだけでなく、強い打球を打つことを意識したりしてやって来ました」と振り返る。「それが結果に繋がり、プロに入れたと思います」。チームのためにと磨いてきた右翼方向の打撃が、プロへ導いてくれた。

 二塁では4年連続全試合出場の中村奨吾内野手、三塁では藤岡裕大、同い年の安田尚憲両内野手らとしのぎを削ることになる。打撃で結果を残せれば、レギュラー奪取も見えてくる。「ベストは1軍で試合に出ることです。1年目から試合に出て、自分の弱点が見つかれば1番いい」と、長いプロ野球人生も見据える。

 キャンプでもフリー打撃で、逆方向への柵越えを放ってアピール。「千葉ロッテの戦力となれば『頂点を、つかむ。』に貢献できると思うので、頑張っていきたいと思っています」。チームスローガン達成のためのピースに。今度はマリンで、“ライト”への放物線を描く。

○池田来翔(いけだ・らいと)1999年12月11日、千葉県八千代市出身。小学1年時から野球を始める。6年時にはマリーンズジュニアに選出され、NPB12球団ジュニアトーナメントにも出場。習志野高では3年夏に千葉大会決勝で山下輝投手(ヤクルト)擁する木更津総合高に敗れ準優勝。国士舘大では1年春からリーグ戦に出場。2021年のドラフト会議でロッテから2位指名を受け入団。身長180センチ、体重95キロ。右投げ右打ち。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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