「3人目の先発要員」「クローザー」…DeNA昨季最下位→大逆転Vの条件とは?

「クローザー最適任はエスコバー」の見解も、実現は未知数…

 そして1年目から活躍する可能性があるのが、ドラフト1位の小園健太投手である。高卒ルーキーながら1軍キャンプに抜擢され、13日には初めてブルペン入り。捕手を座らせ全てストレートの16球を投じた。「上半身はまだ少し頼りないが、下半身はがっしりしていた。尻周りと太ももは細くない。スタンス幅が狭めの投球フォームは、ヤクルトの奥川をほうふつとさせる」と野口氏。「いずれは球界の宝になりうる。首脳陣は今季中に使いたくなるかもしれないが、無理をさせず、シーズン終盤に何試合か登板できればいいのではないか」と指摘した。

 先発ローテの充実同様、クローザーの人選も避けては通れない。昨季は実績のある三嶋一輝投手、山崎康晃投手、さらには伊勢大夢投手が起用され、いずれもシーズンを通して役割を全うすることはできなかった。今年は白紙の状態からのスタートとなる。

 ちなみに、野口氏の見解では「クローザーに最も向いているのはエスコバー」。最速163キロを誇る左腕で「適度に制球も荒れるから、他球団の打者が一番嫌がっている」というのがその理由だ。「唯一のネックは、クローザーとなると登板数が減る可能性が高いこと。本人は典型的な“投げたがり”で、60試合以上投げてもケロッとしているが、登板間隔が空いた時に調子が狂う恐れがある」とも。驚異的なスタミナがかえって守護神定着を阻んでいるとすれば、なんとも皮肉だ。「伊勢もストレートの威力だけなら、十分クローザーの適性があると思うが、トータルではクエスチョンマークが付く。ウイニングショットになりうる変化球を1つ、ないし2つ習得する必要がある」と付け加えた。

 また、9回打ち切りだった昨年と違い、最大で延長12回まで行われる今季は「中継ぎ陣の層を厚くしたい」と野口氏が言うのもうなずける。「伊勢、エスコバー、山崎、三嶋を使い切り、それでも試合の決着がつかなかった場合、こらえ切れる投手がいるかどうかは非常に重要」(野口氏)となる。砂田毅樹投手が58試合に登板した昨年並みに働き、田中健二朗投手、三上朋也投手が復活すれば、おあつらえ向きだ。

「3人目以降の先発」、「シーズンを通して任せられるクローザー」、「豊富な中継ぎ陣」が揃った時、奇跡への条件は整う。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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