阪神ドラ2鈴木が登板後に悔し涙… 初シート打撃で分かれた新人左腕の明暗

阪神・桐敷拓馬【写真:宮脇広久】
阪神・桐敷拓馬【写真:宮脇広久】

ドラ2・鈴木は先頭から3連続四球、打者5人に対し21球中16球がボール球

 一方、鈴木は課題が明確となった。無安打ながらも先頭の佐藤輝から3連続四球と制球に苦しみ、打者5人に対し3四球、1失点(左犠飛)。21球中16球がボール球と、ほろ苦いデビュー戦となった。

 登板後にベンチに戻ると自身の不甲斐なさから悔し涙を見せ「プロに入って初実戦で緊張してしまい頭が真っ白になった。何とかアピールしたかったが、次に生かせるようにしたい」。その後はブルペンに直行し100球を超える投げ込みを行い「力み過ぎてストライクが取れず、体が突っ込んでいた。いい形で終わりたかったので」と、熱のこもった投球を続け巻き返しを誓っていた。

 福原投手コーチは2人のルーキーについて「(桐敷は)真っすぐも力強く、全球種でストライクが取れ全体的に良かった。(鈴木は)本人も緊張していたみたい。結果どうこうじゃなく、課題も見つかったと思う」と話すに留めた。

 即戦力として期待される桐敷、鈴木は20日・中日戦(宜野座)で対外試合デビューの予定。ルーキーたちの開幕1軍争いにも注目だ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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