中日根尾、開幕スタメンは昨季より厳しい? 外野争いは大渋滞…打撃の覚醒期待

中日・根尾昂を見つめる立浪和義監督【写真:小西亮】
中日・根尾昂を見つめる立浪和義監督【写真:小西亮】

中村ノリ打撃コーチからマンツーマン指導で打撃開眼へ

 さらに、ライバルは若手だけじゃない。昨季は2軍スタートだった現役最年長の福留孝介外野手が、順調ぶりを見せている。今年4月に45歳を迎えるとはいえ、百戦錬磨の経験と勝負強さは群を抜く。他球団のスコアラーも「打てるし、守れる。監督の起用方針もあるが、開幕戦のライトに福留が立っていても、全然おかしくない」と言う。その他にも、アリエル・マルティネス捕手ら打力優先で外野の争いに参戦している面々は多い。

 強肩では外野のメンバー随一を誇る根尾だが、やはり打ってなんぼの世界。ライバルたちの存在をかき消すだけの快音が欠かせない。周囲の期待は言わずもがな。連日、中村紀洋打撃コーチがあの手この手で成長を促している。15日には、スイングの際に脇が開かないよう両腕にゴムバンドを巻いて練習。打撃開眼へ、とにかく振り込んでいる。

 もちろん、1軍の北谷キャンプにいるメンバーだけがライバルというわけではない。2軍の読谷キャンプでは、昨季に異型狭心症を発症した平田良介外野手らが虎視淡々と調整を進めている。“最激戦区”の2人に食い込めるのか――。たとえ後方からのスタートでも、まだキャンプ。まずは3月25日の開幕まで、試練を乗り越え続ける。

(小西亮 / Ryo Konishi)

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