鷹ドラ4は「使えると思う」 単なる俊足ではない…専門家が称賛した“塁上の姿勢”

ソフトバンク・野村勇【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・野村勇【写真:福谷佑介】

二盗、三盗を立て続けに成功した野村勇は「意欲的な姿勢は素晴らしい」

 ソフトバンクのドラフト4位ルーキー・野村勇(いさみ)内野手が22日、今年初の対外試合として行われた「球春みやざきベースボールゲームズ」の西武戦の6回に代走で登場。二盗、三盗を立て続けに決めた。球界屈指の俊足を誇る周東佑京内野手より速いとの呼び声もある注目の新人。目標は遊撃か二塁でのレギュラー獲得だが、まずは足のスペシャリストとして、相手を恐怖に陥れるかもしれない。

 確かに速い。6回先頭で中前打を放った上林の代走として起用された野村勇。背番号「99」が一塁ベース上に立った。続く柳町の打席で、カウント0-1からの2球目にスタート。この回からマスクをかぶっていた西武のドラフト3位・古賀の送球がワンバウンドする間、悠々と二塁を奪った。

 これだけでは終わらない。柳町が三振に倒れた後、海野の打席での初球に敢然と三塁へスタート。西武バッテリーは虚をつかれ、古賀は送球することもできなかった。

 現役時代にヤクルト、日本ハムなど4球団で捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は「三盗は西武の守備陣が完全にノーマークだった。本来は捕手が『狙っているぞ。気をつけろ』と投手に声をかけなければならないし、新人の古賀にそこまでの余裕がなかったとすれば、周りの内野陣が注意してあげるべきだった」と指摘。その上で「それにしても、野村勇の“隙あらば行く”という意欲的な姿勢は素晴らしい。ソフトバンクにいい武器が加わった。使えると思う」と若鷹を称賛した。

野口氏「実戦で走れば走るほど、スタートの感覚がつかめるようになる」

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