父は元MLB本塁打王で巨人助っ人 2世選手が現役引退後に巡り合った“天職”

インディアンス時代のジョシュ・バーフィールド氏【写真:Getty Images】
インディアンス時代のジョシュ・バーフィールド氏【写真:Getty Images】

元巨人バーフィールドの息子はメジャー球団で育成部門を担当している

 1986年のア・リーグ本塁打王でメジャー通算1219安打&241本塁打をマークしたジェシー・バーフィールド氏は1993年に巨人に在籍。26本塁打を放った。その息子であるジョシュ・バーフィールド氏は父の背中を追ってメジャーで4年間プレー。現在はダイヤモンドバックス育成部門のディレクターとして辣腕を振るっている。MLB公式サイトがジョシュ氏の“第2の人生”をレポートしている。

 ジョシュ・バーフィールド氏は1982年12月、ベネズエラで生まれた。父のジェシー・バーフィールド氏が当時、ベネズエラのウインターリーグに参加していたためだ。2001年ドラフト4巡目でパドレスから指名され、06年にメジャーデビュー。通算309試合出場で267安打、16本塁打、打率.264をマークして13年に現役引退した。

 選手のキャリアを終えた当初、球団フロント業務に携わるとは考えていなかったというが、スカウトなどを経て現在はダイヤモンドバックスの育成部門でディレクターを務める。「MLBパイプライン」が格付けするファームシステムランキングで、ダイヤモンドバックスは昨年8月時点でMLB全体の9位だった。

「球界のこちら側(フロントオフィス)に自分が身を置くとは全く思っていなかった。スカウティング業務を経験したことで、面白さがわかった。(育成部門の業務に就いた当初は)心配する面が大きかったが、今では一瞬一瞬を楽しんでいる。選手がプレーヤーとしてだけではなく、人間として成長する姿を見るのが楽しい」とジョシュ氏は語る。

 父の影響で幼少時から野球は身近なものだった。球場に連れて行ってもらうと「ベースボール、ベースボール、ベースボール」と繰り返し話していたそうで、ジェシー氏は「『冗談だろ、この子は野球が好きなんだなぁ』と言っていたものだ」と当時を振り返る。また、MLB最多の1406盗塁を誇るスーパースター、リッキー・ヘンダーソン氏がよく自宅を訪れていたという。

 ジョシュ氏は「振り返ってみると、私が将来経験する世界に接するための準備をさせてくれた。選手としてもそうだし、フロントオフィスの人間としてもね」と恵まれた環境に感謝。父のジェシー氏は「彼は自分が望んだ場所にいる」と息子の活躍に目を細める。ジョシュ氏の夢はGMになること。今後の更なる活躍が注目される。

(Full-Count編集部)

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