入場から買い物まで“顔パス”、長嶋さんはデジタル化…東京ドーム大リニューアルの中身

顔認証システムも本格導入【写真:宮脇広久】
顔認証システムも本格導入【写真:宮脇広久】

場内は「完全キャッシュレス化」一部店舗では“顔”で支払い

 また、場内の全売店をはじめ、売り子による客席販売、場内チケットカウンターなどを完全キャッシュレス化。支払いはクレジットカード、Suicaやnanacoなどの電子マネーやコード決済で行われ、基本的に現金の受け渡しはなくなる。店員との接触機会が減ることによって、新型コロナウイルスの感染対策も強化され、観客の待ち時間短縮も見込まれる。

 となると、キャッシュレス決済に不慣れな年配者や子どもが戸惑うのではないか、という心配も浮かぶが、前出の若林グループ長は「そういった方々のために、場内4か所にサポートデスクを設置し、お問い合わせへの対応、電子マネーの販売などを行います。電子マネーをお持ちでない方や不慣れな方でも、“ゼロ”の状態からご利用できる準備をしています」とうなずく。

 顔認証システムも本格導入する。チケット購入時に顔画像とクレジットカード情報を登録しておけば、“顔パス”で入場可能。球団直営グッズショップや場内一部店舗では、顔認証と暗証番号の入力だけで支払いを行うこともできる(顔認証入場は3月25日の公式戦開幕から運用開始)。

 入場ゲートのデザインから、試合中の演出方法、入場や売店での支払いシステムに至るまで、ガラリと変わった東京ドーム。開場35年目にして、新たな時代に入った。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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