エース離脱のDeNAに救世主!? 3年目左腕の好投に三浦監督ニヤリ「成長している」

先発したDeNA・坂本裕哉【写真:宮脇広久】
先発したDeNA・坂本裕哉【写真:宮脇広久】

坂本裕哉投手は広島戦に先発、5回を2安打無失点の好投

■DeNA 9ー1 広島(オープン戦・2日・横浜)

 DeNAは2日、今年初めて本拠地・横浜スタジアムで行われた広島とのオープン戦に9-1と大勝した。広島は、今月25日の開幕戦(横浜スタジアム)の相手でもある。3年目の左腕・坂本裕哉投手が先発し、5回を2安打5奪三振無失点に抑え、開幕ローテ入りへ前進した。

 昨季最下位からの巻き返しを期す三浦大輔監督は「ホーム初戦で、去年とは違う所を見せられた。チーム力は上がっているし、変わってきている」と相好を崩した。

 坂本については「攻撃的な投球ができていた。成長している」と評しつつ、投球のたびに帽子が脱げることが多いことから「そろそろ帽子に紐を付けるか、接着剤で付けておかないと」とおどけた。

 坂本は1、2年目に4勝ずつを挙げ、今季は飛躍を期している。1、2回は3人で片付け、3回は無死満塁のピンチを招いたが、菊池涼をカットボールで空振り三振。続く宇草もカットボールでニゴロ併殺に仕留め、見事脱出した。4回の無死一、三塁も小園を一ゴロ。なおも続いた1死一、二塁も堂林を三直併殺に打ち取り、相手に得点を許さなかった。

「走者をためてからも冷静に勝負して、あと1本を出さなかったのがよかった。去年の自分とはメンタルの持ち方が違う」と胸を張った。沖縄・宜野湾キャンプ中に、新任の遠藤拓哉メンタルスキルコーチからアドバイスを受けたことがきっかけになったそうで、「どういう心構えでマウンドに立てば、良い結果が出やすいのかを教わった。いい意味で開き直って打者と勝負することを意識している」とうなずいた。

 エースの今永が2月中旬、左前腕部に炎症を起こして離脱し、開幕に間に合いそうもないだけに、坂本の成長はチームにとって心強い。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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