王貞治、張本勲、大谷翔平も経験…開幕スタメン掴んだ「高卒新人」たち

今季もロッテ松川、オリ池田がオープン戦で活躍中

　いつの時代も、フレッシュなルーキーの活躍には胸が踊るものだ。今季もロッテの松川虎生捕手（市和歌山高）、オリックスの池田陵真外野手（大阪桐蔭高）と高卒ルーキーがオープン戦で活躍を見せている。「まずは体力をつけて…」となることも多い高卒新人で、開幕戦のスタメン出場を果たした選手は過去14人。大物揃いの名前を見ていこう。

　1950年代、1960年代にはレジェンドの名前が並ぶ。本塁打王5回、打撃コーチとしても若松勉らの強打者を育てた中西太（西鉄）は、1952年の開幕戦に「7番・三塁」で先発し二塁打も記録した。史上最年少の31歳7か月で通算2000安打を達成した榎本喜八（毎日）は、1955年の開幕戦で「5番・一塁」とクリーンアップを張っている。

　史上最多の通算3085安打している張本勲（東映）は、1959年の開幕戦に「6番・左翼」で出場、2回の守備中に交代した記録が残る。868本塁打の王貞治（巨人）も同年「7番・一塁」で開幕スタメンを飾った。

　近年では現・中日監督の立浪和義が1988年に「2番・遊撃」でグラウンドに立った。そして経験が重視される捕手でも、2006年に炭谷銀仁朗（西武、現楽天）が先発している。また大谷翔平も日本ハム時代の2013年、プロ初出場は「8番・右翼」でのスタメンだった。

　14人のうち、通算2000安打達成者が榎本、張本、王、山崎裕之、立浪と5人いる。他にも攻守にファンの記憶に残る選手が並ぶ。今季“超一流へのパスポート”を手に入れる選手は出るだろうか。