中日根尾に首脳陣が迫られる決断… 開幕スタメン厳しいならベンチか、2軍育成か

中日・根尾昂【写真:小西亮】
中日・根尾昂【写真:小西亮】

左翼&右翼の争いは大激戦…根尾が目指す右翼では岡林が存在感

 中日の根尾昂内野手が、2年連続の開幕スタメンに向けてオープン戦で奮闘している。ただ今季は昨季と違い、勝負の場となる外野は大混戦。バットで結果を残さなければ、活路は見出せない。開幕まで約3週間となり、アピール合戦は白熱。首脳陣にとっても、決断の時が近づいている。

 高卒4年目を迎えた今季は遊撃への思いを封印し、外野一本で勝負。2月の春季キャンプでは、バットを握り続けて“形作り”に時間を割いた。オープン戦に入ってからは、2日時点で3試合に出場して6打数2安打、1打点。快音は出ているが、ライバルたちも強烈なアピールを続けている。

 外野は両翼が空席。その2枠を巡って、今季は多くのメンバーが立候補している。根尾は主に右翼の候補だが、1学年下の岡林勇希が存在感を放っている。立浪監督が昨春キャンプの臨時コーチだった頃から打撃センスを評価していた20歳の“秘蔵っ子”が、リードオフマンとして2日時点で打率.385をマーク。アピール度では根尾を大きく上回る。

 昨季は自らをクジで引き当てた与田剛前監督のもと左翼で開幕スタメンを掴み取り、シーズン序盤にはプロ1号となる満塁本塁打もマーク。ただ打撃面で課題を露呈し、シーズン後半は2軍で過ごした。

 今季から指導する森野将彦打撃コーチも、キャンプで「まだ皆さんが期待する段階じゃない」と育成段階であることを強調。秘めた能力は申し分ない反面、打者として一本立ちするには時間がかかる可能性もある。

 開幕スタメンはひとつの通過点。もしその座をつかめなければ、どうシーズンと向き合っていくかも重要になる。1軍ベンチで巡ってくるチャンスを待つのか、思い切って2軍で打席数を与えて打撃開眼のきっかけを掴もうとするのか――。開幕1軍の絞り込みが本格化する中、根尾の処遇が注目される。

(Full-Count編集部)

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