鷹・藤本監督が呈した苦言「もってのほか」 昨季の“失敗”繰り返す投手陣に喝

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

リリーフ陣が先頭打者を四球で歩かせ失点の引き金に…

■中日 5ー3 ソフトバンク(オープン戦・3日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは3日、本拠地・PayPayドームで行われた中日とのオープン戦に3-5で敗れた。打線が10安打で3得点に終わった一方で、投手陣は6安打で5失点。藤本博史監督が「もってのほか」と、苦言を呈したのは、昨季と変わらぬ過ちを繰り返したリリーフ陣だった。

 1点をリードして迎えた6回。この回からマウンドに上がった育成右腕の重田は先頭の桂にストレートの四球。続く鵜飼には初球、ストライクを取りに行ったストレートを左翼スタンド中段に運ばれる逆転2ランを浴びた。

 8回には5番手の尾形が先頭の鵜飼を四球で歩かせると、内野安打、四球で満塁に。阿部に左前適時打を浴びて2点を失い、リードを広げられた。9回は失点こそなかったものの、6番手の津森が先頭の京田を四球で歩かせた。試合後半の4イニングで3度、先頭を四球で出塁させ、計4失点の引き金となった。

 昨季、ソフトバンクは四球に泣かされることが多々あった。シーズン502四球は西武に続くリーグ5位。最も少ない楽天とは100個以上の差があった。それでいてチーム防御率はリーグトップの3.25だった。無駄な四球を減らせれば、さらにこれが良くなるはず。就任が決まってから、藤本監督は一貫して、投手陣の四球減、イニングの先頭への四球を徹底的に減らすようにリクエストしてきた。

 この日は開幕1軍入りを狙う投手を中心に、課題である先頭への四球が出た。試合後、指揮官は「あれが1番、投手コーチにもお願いしていることで。リリーフの先頭四球はね。もう1球もストライク入らないとかね、四球出した後にホームランだからね。ああいうのを去年何回も見た。先頭を出したら得点になりますよ、そこはやめてください、と言っている。打たれてヒットならしょうがない。ゾーンで勝負できなくて、次の打者に打たれているわけだから、これはもってのほか。これから投手コーチとミーティングします」と、投手コーチを含めた投手陣全体の問題と指摘した。

 昨季はリーグトップの防御率でありながら、四球禍に泣かされたのもリーグ優勝を逃した原因だったソフトバンク。今季、この課題は解決するだろうか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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