DeNA山崎康晃、不振の2年間は「必要だったと信じている」 守護神奪回へ明かした決意
通算200セーブの快挙まであと30に迫っている
今季への強い意気込みを示すように、オフから自分を磨いた。「とにかく結果を残すしかない。覚悟を持ってキャンプに臨んでいます」という言葉は、背中で示している。後輩たちも増えて質問される機会も増え「もう中堅くらいになっちゃうんですかね。若い子たちも接しやすい雰囲気を目指してやっています」とブルペンの中心選手としての自覚をにじませた。
最下位からの巻き返しを図るチームスローガン「横浜反撃」は、山崎自身にも当てはまる。苦しんだこの2年間の経験は、どう生きるのだろうか。
「この後が大事だと思います。しっかり守護神に戻って9回、最後を投げられるようになって、それでいい時間になったと思えるようにしたいです。僕自身に絶対に必要なことだったと、無駄な時間を過ごしてないと今もずっと信じています。少なからず色んな経験させていただいたので、それも含めて自分自身の力に変えていきたいと思います」
見据えるのはもちろん、最後のマウンドに立って試合を締めることだ。「これまで以上に、1年間燃え尽きてチームを勝たせたいという気持ちが今年は非常に強いです。9回のマウンドに戻って“ヤスアキジャンプ”をしてもらえるように。あとはチームのリーグ優勝に向けて頑張っていきたいと思っています」と誓いを立てた。
抑えの座に返り咲けば、あと30に迫った史上7人目の通算200セーブ達成の期待も懸かる。山崎が最終回を抑えてチームを勝利に導けば、「反撃」の道は開けていく。
(町田利衣 / Rie Machida)