宗佑磨が初OP戦出場も… 紅林弘太郎の欠場でパ王者オリックスに残る一抹の不安

オリックス・宗佑磨【写真:荒川祐史】
オリックス・宗佑磨【写真:荒川祐史】

紅林の状態について中嶋監督は「肩の状態が良くないので大事を取った」

■オリックス 12ー1 DeNA(オープン戦・5日・横浜)

 オリックスの宗佑磨内野手が6日、敵地・横浜スタジアムで行われたDeNA戦で今季初めてオープン戦に出場した。昨季25年ぶりのリーグ優勝に貢献した宗は、第1打席で右翼線二塁打を放ち、3打数1安打1四球。一方で、紅林弘太郎内野手は右肩の不安のため、ベンチからも外れた。

「5番・DH」でスタメン出場した宗は、2回の先頭打者として打席に入ると、ドラフト4位ルーキー三浦が投じた2球目のカーブを捉えて右翼線への二塁打。一挙5得点を奪う猛攻の口火を切った。

「今年初めて投手を見たので、たくさん見たかった。カウント3-2が2回あったので、まあまあっすね!」と笑いながら振り返った宗。4回の第3打席フルカウントからの6球目を打って左飛。6回の第4打席はエスコバーから四球をもぎ取った。

 昨季は外野手登録だったが、シーズン途中から三塁の定位置をつかみ、ゴールデングラブ賞とベストナインに輝いた。打っても2番に定着して打率.272をマーク。リーグ優勝に欠かせない存在となった。だが、1月下旬に上半身のコンディション不良を訴え、キャンプは大阪に残ってリハビリ組スタート。今月3日の社会人チームとの練習試合で、ようやく実戦復帰を果たしたばかりだ。

 一方でベンチを外れたのが紅林。中嶋聡監督は「(新幹線を)静岡で降りたのかな? 次の静岡(15日からの楽天とのオープン戦2連戦)で会えるんじゃないですか?」と紅林の出身地の静岡に引っかけて笑わせつつ「それほど悪いわけではないが、肩の状態が良くないので大事を取った。去年も何度かあったことです」と明かした。

 オリックスでは主砲の吉田正尚外野手も昨年12月に両足首のクリーニング手術を受け、実戦から離れて開幕へ向けて調整中。宗が復帰を果たす一方で、紅林の右肩の不安と、開幕に向けて少しばかり心配なところだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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